どさんこワイド179

台風被害から半年…想い出を繕う人

2017年3月1日(水)

台風被害から半年…想い出を繕う人

本日の特集は、昨年の台風10号の被害から半年、今もなお復興支援を続ける写真復興ボランティアに密着しました。

写真復興ボランティア 西村勇太さん

写真復興ボランティア 西村勇太さん
【お問合せ】080-6085-1919
【ウェブサイト】シューティングスタープロジェクト http://shootingstarprojec.wixsite.com/shootingstar-project

芦別市に住む西村勇太さんは、東日本大震災のボランティアで写真修復を学び、現在、昨年の台風10号による浸水などで汚れてしまった写真を無償で修復するボランティアを行っています。
災害ボランティアセンターから発行される新聞で呼びかけ、現在、浸水被害のあった11名から合計3万枚もの写真を修復中です。

修復の様子
修復の様子を見せていただきました。
一度土砂が被ってしまった写真は、放っておくと菌が増殖し、時間が経つと全体が白くなって消えてしまうため、まずは泥を除いた写真をスマートフォンで1枚ずつ撮影し、データに保存します。
その後、写真に洗浄スプレーをかけて菌を手作業で取り除きます。洗浄と乾燥を何回も繰り返し、完全にカビや菌を取り除かないと、写真を残しておくことはできません。
インクが流れてしまった部分は、パソコンを使ってできるだけ元の状態に戻す作業も行います。

このように、思い出の写真を蘇らせるには、膨大な時間と手間がかかります。何百人ものボランティアの方の協力により、写真本体の修復は9割近く終わりました。
西村さんは毎日10時間もパソコンに向かって修復作業をしています。1日10時間作業しても、完成する写真は5枚〜10枚。気の遠くなるような作業を続けています。
南富良野でボランティア活動中に知り合った、写真事務所を営む本田さんは、写真データの補修について「商売としてやっている人もいる、それ位大変な作業」と言います。
  • 写真の修復前後
  • 修復された写真を受け取る
今も台風の爪痕が残る、南富良野町幾寅地区に住む内田さんは、西村さんに写真の修復を依頼した1人。復旧作業に翻弄する中、濡れた写真に気付いたのは1カ月も経った頃でした。
修復された写真を受け取ると「すごいですね、これ。僕は写真が沢山あったけど色んな方に直していただいて、今後の楽しみも増えた…感謝してもしきれないくらいです。」と、蘇った写真を手に感動していました。

実は、西村さんは病気を抱えているため、ボランティア活動も「力仕事ができない分、自分のできる限りのことをやりたい」という想いで写真修復の活動を始めたそうです。
西村さんは、「昨年の台風被害に遭われた方の中で『思い出の写真を修復してほしい』という方がいらっしゃれば、時間はかかってしまうかもしれませんが、修復します。」と話していました。

写真は、過去と今、そして未来を繋げるかけがえのないもの。沢山の方の協力のもと、多くの思い出が蘇ることを願います。
STVどさんこ動画
どさんこアプリ