どさんこワイド179

密着!仕事人〜テレビ塔の窓ふき職人

2017年5月2日(火)

密着!仕事人〜テレビ塔の窓ふき職人

北海道を支えている“仕事人”たちに、木戸聡彦アナウンサーが迫るコーナー「密着!仕事人」。今回は、北海道を代表する観光スポット「さっぽろテレビ塔」などを手掛ける窓ふき職人・佐藤友次さんに密着しました。

窓ふき職人・佐藤友次さん

  • ビル
  • 佐藤さん
早朝、営業を終えたススキノのビルを見上げると、数人の人影がありました。リズミカルに手際よく、大きな窓を磨き上げていく窓ふき職人たちです。その中に、この道32年の大ベテラン、佐藤友次さんの姿がありました。
「ブランコ」と呼ばれる道具に乗り、高さ数十メートルで作業します。体を支えているのは1本のロープと、予備の命綱だけです。不安定な体勢で大きな窓を1枚1枚、1ミリの隙間もなく磨き上げる職人。最初はこのバランスを保つことすら難しいそうです。
  • 窓ふき
一年の半分が雪に埋もれる北海道では、春を迎えた今が、窓ふき職人たちにとって最も忙しい季節。時には日に数件の作業をこなすこともあるそうです。
窓ふき作業は、洗剤をつけて汚れを浮かし、ワイパーのような道具で汚れをかき取ります。簡単そうに見えますが、手早く、しかも四隅までしっかり磨き上げるのには、相当な技術が必要です。一流と言われるようになるには、5年以上かかります。
  • テレビ塔
  • テレビ塔
この日向かう現場は、札幌のシンボル「テレビ塔」。装備や作業内容は、建物の形やデザインによって変わります。地上90m以上ある展望台の窓ふき作業は、中でも特殊な作業を要します。展望台の窓は傾斜がついているため、安定感のある特殊なハシゴを移動させながら行います。
一歩踏みはずせば、そこは地上90mの空の上。命綱がついているとはいえ、誰もが出来る仕事ではありません。ちょっとの気のゆるみがケガに繋がることも…。バランスと経験が頼りです。

きれいな窓ガラスはすなわち眺望の美しさに繋がります。「窓の外がキレイに見えて、喜んでもらえることがなによりうれしい」と話す佐藤さんの笑顔が印象的でした。
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