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福永探偵社〜青信号の色は青?緑?

2018年10月16日(火)

福永探偵社〜青信号の色は青?緑?

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北海道に潜むあらゆる謎や噂を解決していこう!というコーナー「福永探偵社」。今回は、探偵社助手の神谷アナと大慈弥アナが「青信号の色は青?緑?」について調査しました。

街ゆく皆さんに調査!「青信号の色は青?緑?」

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札幌市内で、幅広い年代の方に「信号機は青色ですか?緑色ですか?」と質問したところ「見た目は緑だけど青と呼んでいる」「子どもの頃から青と教わっているので青」という回答が多くありました。
一方、職業体験イベントで信号機を見た子供たちは「水色っぽい青かな」「横から見たら緑だけど上から見たら青っぽく見える」と答えてくれました。
さらに、外国人観光客の方にも聞いてみたところ、イギリス、イタリア、マレーシア、カナダ、韓国の方が全員「グリーン」と答えました。

色の専門家の回答は?

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続いては、色の専門家に鑑定を依頼しました。カラーコーディネーター外崎(とのざき)由香さん(北海道カラーデザイン研究室・代表)は、信号の色についてズバリ「青緑です!」と断言。大慈弥アナが「どちらかと言えば…青ですか?緑ですか?」という質問にも「いいえ、青緑です!」と断言します。

信号機マニアが解説!青信号の色の歴史

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続いては“信号機マニア”の北海道大学・大学院生・岩原拳士朗さんに出会いました。全国の珍しい信号機の写真を撮りためて自身のホームページで公開しているということで、その一部を見せていただきました。黄と赤しかない旭川にある信号機や、歩行者用との一体型になった仙台市内にある珍しいタイプなど様々です。
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さらに青信号の色の歴史についても教えてくれました。昭和42年頃まで作られていた古い信号機と、昭和47年頃に製造された信号機、そして近年主流となってきたLED信号機を見比べてみると、同じ“青信号”でも色に大きな違いがあることがわかります。さらに岩原さんからお借りした写真を、信号機メーカー・大手3社の信号機を年代別に並べてみても色が大きく違うことがわかります。

青信号に隠された意外な事実が判明!

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街頭インタビューの結果からもわかるように、海外ではハッキリと「緑」と表すのが一般的ですが、日本だけなぜ「青緑っぽい色」と表現するのでしょうか。交通ルールの番人・警察に伺ったところ、意外な事実が判明しました。
北海道警察・交通規制課の工藤さんによると「実は警察が信号機メーカーに対し、色の指定をしているからです」と、色のチャート見せてくれました。確かに「赤」と「黄」に対し、「青」は指定範囲が広いんです。
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ではなぜ、青信号だけ広い範囲の色が認められているのか。色の専門家・外崎さんが、その理由の一つを教えてくれました。「日本の場合は色弱者に配慮して青信号は青みがかかった色を使っています。色弱の方は赤と緑が同じ色に見える傾向があり、それを避けるためにわざと青寄りの色にしています。」

今回の調査は「日本の青信号は色弱の方に優しい世界に誇れる“青緑色”」という結果にたどり着きました!

緑を青と呼ぶのは日本人特有の文化

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さらに「緑を青と呼ぶには“日本人ならではの理由”が他にもある」と外崎さん。実は「日本では元々色の分類は“白・黒・赤・青”の4つしか無く、緑色は青の中に含まれていたんです。緑色なのに青汁と呼んだり、“隣の芝生は青い”と表現するのもその一つ。緑でも青と言うのが私たち日本人特有の文化です」
他にも緑色なのに、青りんご、青ネギ、青ガエル、青虫などの表現もあります。日本の青信号は日本独自の文化と「優しさ」の結果という結論に至りました!
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