どさんこワイド179

白井一幸のナイストライ〜中川町で陶器を作る夫婦に密着

2019年1月21日(月)

白井一幸のナイストライ〜中川町で陶器を作る夫婦に密着

  • 白井一幸のナイストライ
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どさんこワイドのコメンテーター・白井一幸さんが、第二の人生を歩んでいる方々の“新しい生き方”をリポーターとしてお伝えする「白井一幸のナイストライ」。第3回は、道北・中川町で陶器を作る石井健一さん(72歳)・雅子さん(65歳)ご夫婦をご紹介しました。

夢創窯(むそうがま)

【住所】中川町中川390番
【電話番号】090-8902-1959
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    誉平焼(ぽんぴらやき)
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石井さん夫婦が作るのは「誉平焼(ぽんぴらやき)」です。“ぽんぴら”とはアイヌ語で“小さな崖”を意味し、昔の中川町一帯の地名でした。土は中川町の天然粘土を使用、鉄分を多く含むみ、市販の粘土にはない独特の作品に仕上がります。

趣味で陶芸を始めて30年という石井雅子さんが制作を担当し、夫・健一さんは材料作りを担当します。
  • 白井一幸のナイストライ
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自宅の隣にある陶芸工房に白井さんもお邪魔し、誉平焼作りを体験しました。陶芸は初トライだという白井さんでしたが、見事なお猪口を作っていました。
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2人が結婚したのは32年前。結婚を機に、雅子さんは趣味で陶芸を習い始めました。
消防士だった健一さんは60歳で定年退職すると、これまでの感謝の気持ちを込めて雅子さんに“陶芸工房”をプレゼント!
2011年、2人の作品を「誉平焼」として世に出すことにしました。

健一さん: 中川町はこれといったお土産がなかった。中川ならではのお土産ができないかと思ったのが一番先でした。
白井さん:町おこしですね、特産品を作るというのは。
雅子さん:まず道の駅に(陶器を)置いてもらったのがきっかけで少しずつ売れ出して、あちこちのイベントに出るようになって今があります。
白井さん:初めて売れた時はどんな気持ちでしたか?
雅子さん:とっても嬉しかったですね。次は何を作って売ろうかと…。
白井さん:創作意欲がどんどん湧いていったんですね。

「誉平焼をマチの特産品に!」と健一さんは材料にこだわり、雅子さんは毎日ろくろと向き合います。
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素焼きした器に釉薬(うわぐすり)を付ける様子を見せていただきました。作品の見た目を決める重要な工程です。
釉薬は表面をガラス層で覆い、色を着ける役割をします。実はこの釉薬に中川町の粘土のほか、林業のマチならではの“木の灰”を混ぜ合わせています。地元産にこだわる健一さんのアイディアです。
  • 白井一幸のナイストライ
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この日の石井さんご夫婦の夕食は、釣りが趣味の健一が獲ってきた魚が中心。もちろん使っている食器は全て誉平焼です。
食事をしながら話すことは陶芸窯のこと「今日は夜中の12時までかかりそう」と話します。窯での焼き上げは12時間かかり、1時間ごとに温度の確認が必要です。この日は思うように窯の温度が上がらず、結局夜中の2時までかかったそうです。
  • 白井一幸のナイストライ
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石井さんご夫婦は道内各地に行って誉平焼を販売しており、今日1月21日(月)も札幌駅前通地下歩行空間のイベントに石井さんご夫婦が出店していました。
「マチの特産品を作りたい!」その願いから生まれたお二人の誉平焼が少しずつ広まりつつあります。

雅子さん:道外のほうにも行ってみたいですし、できれば海外にも行けたらいいなという夢があります。これ(誉平焼)を持って、(健一さんと)一緒に。
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