どさんこワイド179

密着!仕事人〜50年の伝統を守るあげいも職人

2019年4月16日(火)

密着!仕事人〜50年の伝統を守るあげいも職人

  • 密着!仕事人
北海道を支えている“仕事人”たちに迫るコーナー「密着!仕事人」。今回は、中山峠のあげいも職人・青木俊憲(としのり)さんに密着しました。

道の駅 望羊中山

【住所】喜茂別町川上345
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    ●あげいも 1本 350円
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中山峠にある道の駅・望羊中山の名物「あげいも」は50年以上の歴史があり、世代を超えて愛され続けています。
中山峠の「あげいも」が誕生したのは昭和43年。美味しさは徐々に広まり平成の時代には名物となりました。平成15年に運営を引き継いだ加森観光が衣の味を改良し、さらに美味しくなりました。

人気のあげいもを揚げる職人さん達は大忙し。間もなく訪れるゴールデンウイークには1日1万2000個以上、3秒に1個を作り続けます。
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    茹でたてのジャガイモを試食するアルマンさん
あげいも職人歴7年の青木俊憲さん(40歳)は、職人でありながら施設の支配人でもあります。
この日は朝早く出勤してジャガイモを茹でていました。ジャガイモは羊蹄山麓の男爵イモを使用、青木さんは「味が濃く毎年ぶれないのが特徴」と話します。茹でる時の味付けは塩と砂糖のみ。地下水で茹でるのが伝統です。
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あげいもを揚げる時に重要なポイントは2つあります。
1つ目は揚げる作業に携わる“3人の連携”です。衣をつける係、均等に揚げる係、串に刺す係の3人が上手く連携できないと、ゴールデンウィークには生産が追いつきません。
2つ目は“素早くキレイに”です。ジャガイモに衣をつける作業は、スピードと形の綺麗さが求められます。
一見、簡単そうに見えますが丸く綺麗に仕上げるには熟練の技が必要です。少しでも気を抜くと、割れたり空気が入ってしまったりと売り物になりません。ミスが増えるとそれだけお客さんを待たせる事になります。

素人代表としてアルマンさんもチャレンジしてみました。ジャガイモをトングで挟んで衣の中へ押し込み、引き上げる時に手首を返して衣の形を整えて揚げ油の中に入れますが、手首の返しが甘く形が悪くなってしまいました。
衣に隙間ができないようにしながら綺麗な形も追及し、速さにも気をつけるのは凄い技です。
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青木さん:ゴールデンウイークは毎日4000本以上売れるので現場はとても大変になりますが、1人でも多くの方にあげいもを食べていただく事は本当に幸せだと思います。しっかりとあげいもを作っていきたいと思います。
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