どさんこワイド179

どさんこネイチャー“深紅の奇跡 サンゴ草物語”

2019年9月11日(水)

どさんこネイチャー“深紅の奇跡 サンゴ草物語”

北海道の自然の魅力に迫る企画「どさんこネイチャー」。今回は秋の水辺を深紅に染める「サンゴ草」の姿に迫りました。

能取湖(のとろこ)・サンゴ草群落地

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オホーツク海に面した能取湖(のとろこ)のサンゴ草群落地は約4ヘクタールあり、日本一の広さを誇ります。
卯原内観光協会会長・松下伸次さんに案内していただきました。
サンゴ草は絶滅危惧種に指定されている1年草で、海水と淡水が混じる湿地に生育します。名前の由来は色や形が海にある珊瑚に似ているからだそうです。8月中旬から赤くなり、9月いっぱいまで楽しめます。
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実は10年近く前、生育の悪化が続き一時は壊滅状態になりました。地元では数年がかりで復活への取り組みを続けてきました。

松下さん:サンゴ草は「地域の宝」です。守って育てて、次の世代に渡していこうという皆の気持ちが一つになったと思います。

北海道の自然が生んだ奇跡!幻のアッケシソウを探せ!

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実は、サンゴ草の正式名称は「アッケシソウ」といいます。
「アッケシソウ」の由来を調べに厚岸町海事記念館へ向かい、学芸員・熊崎農夫博さんに伺いました。

熊崎さん:明治24年に厚岸湖で初めて発見され、札幌農学校(現・北海道大学)の宮部金吾教授が「アッケシソウ」と町名をつけて下さいました。
「アッケシソウ」は厚岸湖の中の“牡蠣島”で見つかりました。牡蠣島は牡蠣が立った状態で連なり“島”を形成したもので、かつて湖に60ほどの牡蠣島がありました。
現在は海岸の浸食や地盤沈下、チリ沖や十勝沖の地震等の影響で(満潮時には)牡蠣島が水没する状態が続いています。植物であるアッケシソウも水中では生きていけないため、牡蠣島での痕跡はなくなってしまいました。
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アッケシソウは牡蠣島では見られませんが、厚岸湖の沿岸部分では見ることができると聞き、探しに行くことにしました。
元祖アッケシソウの群落地へは船でしか行けず、船から降りたら胴長をはいてぬかるみの中を埋まりながら歩かなければいけません。
さらに、1年草のアッケシソウは周りに種を散らし、それが波などであちこちに向かうため去年と同じ場所に群落地があるとは限りません。今年のアッケシソウはどこにあるのか?熊崎さんの経験を頼りに、蚊の大群の中、ぬかるみに足をとられながらも前に進みました。
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ようやく辿り着いた群落地では、日本ではじめて確認されてから130年程経った今でも、アッケシソウが湖のほとりを紅く染めていました。

熊崎さん:アッケシソウは一年草なので、育って、枯れて、種を落とします。この湿地への水の出入りで種が流されるので「動く植物」と言われています。いつもここにあるとは限りません。

第56回 さんご草祭り

【開催期間】9月14日(土)・15日(日)
【会場】能取湖畔会場(網走市卯原内)
※無料駐車場有

網走市の能取湖では今週末にお祭りが開催されます。
一時期は壊滅状態になったにもかかわらず、地元のみなさんの想いで56回目の開催を迎えます。
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