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教えてドクター!危険な夏の脳卒中対策

2020年8月18日(火)

教えてドクター!危険な夏の脳卒中対策

  • 教えてドクター!危険な夏の脳卒中対策
これまで2万件を超える脳手術を行い“神の手を持つ脳外科医”とも呼ばれる「禎心会脳疾患研究所」所長・上山博康先生をお招きし、夏場の脳卒中を防ぐ対策を伺いました。

名医が解説!夏に怖い“脳卒中”

脳卒中とは、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血など脳の血管がトラブルを起こす病気の総称です。
上山先生によると、熱中症が脳梗塞などの引き金になりかねないとのことです。
今年の夏は高温多湿の状態が続いている上マスクをして過ごすことも多く、体に熱がこもりやすいため、より注意が必要です。
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脱水は脳卒中の原因にもなります。
夏は、脳卒中の中でも血管がつまる血栓性脳梗塞が多くなります。汗をかいて水分不足になり、血液がドロドロになって細くなった血管にひっかかって脳梗塞がおきます。

脳卒中対策をクイズ形式でお伝えしました。
Q:脳梗塞が最も起こりやすい時間帯はいつ?
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(A)朝 7時
(B)昼 13時
(C)夜 19時

答え:(A)朝 7時

上山先生:夏は睡眠中に約1.2リットルの水分を失います。予防するには「寝る前、朝起きたら水を飲むこと」です。高齢者はトイレに起きるのを嫌がって水を夜に飲まない人がいるので、特に注意しないといけません。枕元に水を置いておき、いつでも飲めるようにしておくのも良いです。

また、年をとるにつれ体内の水分量は減っていきます。高齢者は少し汗をかいただけでも脱水状態になってしまうため注意が必要です。
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Q:夏の生活のなかで脳梗塞のリスクが最も高いのは?
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(A)スイカに塩
(B)熱いお風呂
(C)冷えたビール

答え:(B)熱いお風呂

上山先生:全てリスクがありますが、最もリスクが高いのは熱いお風呂です。お風呂は汗をかいてもどれだけかいたか分かりません。特に暑いお風呂に長湯するのはリスクが高いです。夏はぬるめのお風呂に短時間、汗を流す程度にしましょう。
スイカに塩をふるのもお勧めしません。スイカに利尿効果がある上、塩は素材から水分を吸い出してしまうので、スイカを食べるならそのままの方が良いです。
ビールに含まれるアルコールを代謝するために沢山の水分が必要になります。ビール自体にも利尿効果があります。カフェインを含んだ緑茶やアイスコーヒーも利尿作用があるので水分補給としては不適切です。
水分補給にはやはり水・麦茶・炭酸水がオススメです。10分〜15分に1口飲む程度で良いので、こまめに少しずつ水分補給することを意識しましょう。

Q:コップ1杯(200ml)のビールを飲んだ場合、必要な水分量は?

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(A)400ml
(B)1リットル
(C)1.8リットル

答え:(C)1.8リットル

上山先生:水分補給の面では、アルコール量の180倍の水分が必要です。アルコール度数5%のビール200mlを飲んだ場合、アルコール量は10mlなので、その180倍の1.8リットルの水分が必要です。つまり、ビールの量の9倍ですね。水分を補う目的でビールを飲むと、かえって脱水になります。

もし脳卒中になったときの早期発見ポイント「FAST」

  • 脳卒中になったとき早期発見のポイント「FAST」
それぞれの頭文字をとって「FAST(ファースト)」と呼んでいます。

Face…顔のしびれ
Arm…腕や足の力がぬける
Speech…会話しにくい、ろれつが回らない
Time…症状がでたらすぐに病院へ。一刻も早く治療を開始することで後遺症が免れる可能性が増えます。

熱中症予防だけでなく、脳卒中の予防としても水分補給を心掛けましょう。
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