行き泊まりの宿〜あの有名人も宿泊!明治創業の料理自慢宿
2020年8月18日(火)
行き泊まりの宿〜あの有名人も宿泊!明治創業の料理自慢宿
とっておきのお宿を、行ったつもりの体験目線でお送りする新企画「行き泊まりの宿」。今回は、あの有名人も宿泊した浜中町のお宿をご紹介しました。
道東・浜中町の霧多布地区は太平洋にせり出した“出島”のような地形で、まさに自然が生み出した“行き止まり”です。
道東・浜中町の霧多布地区は太平洋にせり出した“出島”のような地形で、まさに自然が生み出した“行き止まり”です。
旅館くりもと
【住所】浜中町霧多布東2条1丁目11
【電話番号】0153-62-2615
【宿泊料】 1泊2食ひとり1万5400円
【電話番号】0153-62-2615
【宿泊料】 1泊2食ひとり1万5400円
明治19年創業、134年の歴史がある老舗旅館です。
四代目・栗本英彌さんと、娘・栗本和歌子さんが迎えてくれました。
四代目・栗本英彌さんと、娘・栗本和歌子さんが迎えてくれました。
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お部屋は昔ながらの清潔感のある和室です。
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お風呂は、時間によってお湯がほのかに青く光ります。エゾ檜造りで良い香りがします。
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●カニ・ウニ・カキ霧多布三昧プラン※料理の内容は時季によって変わります
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食事は地元でとれた旬のものを提供しています。
今回の夕食には花咲ガニが1人1杯付きました。味が濃く、何も付けずにそのまま食べるのが一番美味しいそうです。日本酒と相性が良く、地元の「北の勝」と一緒に食べました。カニみそが入った甲羅に日本酒を入れて食べる「カニの甲羅酒」もオススメです。
今回の夕食には花咲ガニが1人1杯付きました。味が濃く、何も付けずにそのまま食べるのが一番美味しいそうです。日本酒と相性が良く、地元の「北の勝」と一緒に食べました。カニみそが入った甲羅に日本酒を入れて食べる「カニの甲羅酒」もオススメです。
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ウニの卵とじ
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牡蠣の昆布味噌和え
他にも厚岸産カキを使った料理や優しい味付けのウニ料理などをご紹介しました。
館内にモンキー・パンチさんのサイン入り昇降機が!
階段に霧多布出身の漫画家で「ルパン三世」の作者であるモンキー・パンチこと加藤先生のサインが書かれた昇降機があります。平成31年に亡くなられましたが、年に数回、浜中町に来た時はこちらに泊まっていたそうです。
英彌さん: 実は一昨年、加藤先生は股関節を痛めて「栗さん、霧多布もう行けないよ」と連絡がありましたが、是非いらして頂きたいという思いで、昇降機をつけたんです。2階まで歩く補助になってくれます。
先生はサインは一切手抜きなし。これも30分ほどかけて書いて頂いたもので、残念ながら遺作になってしまいましたね…残念です。
英彌さん: 実は一昨年、加藤先生は股関節を痛めて「栗さん、霧多布もう行けないよ」と連絡がありましたが、是非いらして頂きたいという思いで、昇降機をつけたんです。2階まで歩く補助になってくれます。
先生はサインは一切手抜きなし。これも30分ほどかけて書いて頂いたもので、残念ながら遺作になってしまいましたね…残念です。
創業134年の老舗 旅館くりもとの「決意」
英彌さん: ここ霧多布に住んでいるだけでは気が付かないことがあります。以前、モンキー・パンチこと加藤先生に「昔の霧多布は何も無い風景でしたが、どうして色彩豊かな作品が創れたのですか?」とお聞きしたことがあります。先生は「ここ(霧多布)から出て東京で夜、電車を降りたらいろんな“色”が飛び込んできた。都会で生まれ育っていたら今の自分はない。霧多布で生まれ育ったから今の自分がある。」という話をされました。その時に、我々はいつも無いものねだりしているなと。地元の良さを自分たちが気付きながら、それを伝えていくと。「くりもと」という名前だけでなくて、宿屋を次につなげていく責任を我々は持っていると思っています。