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プロ野球界を盛り上げる唯一無二の場内アナウンス 燦然と輝く偉大な記録(工藤聖太)

2022年8月8日(月)
「プロ野球界を盛り上げる唯一無二の場内アナウンス 燦然と輝く偉大な記録」

「1番、センター、荻野貴司〜」
東京湾から吹き荒ぶ風に乗って、心地よく、プロ野球ファンの耳に、 心に優しく響くアナウンス。
千葉・ZOZOマリンスタジアムで長年、場内アナウンスを担当しているのが、 北海道帯広出身の谷保恵美さん。
 
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先月17日、一軍公式戦アナウンス通算2000試合を達成した!
試合が成立した5回終了時、球場ビジョンに放送室の谷保さんが映り、少し驚いたような感じで、嬉しそうな笑顔が輝いていた。
デビューは1991年8月9日、川崎球場でのファイターズ戦。
「試合のことは緊張していて覚えていませんが、川崎球場の人工芝と照明の明るさ。
これが一軍の舞台なんだというのは覚えています」と、懐かしそうに振り返った谷保さん。

「担当した試合を穴をあけずにここまでやってきたことは良かったと思います。」

過去にはこんなピンチもあった。現役生活17年ロッテ一筋・初芝清さんの引退試合。
球場についてから40度の発熱。意識が朦朧とする中、何とか自分の役割を果たし、試練を乗り越えてたどり着いた2000試合。
そんな谷保さん、放送室にはロッテ社製のど飴と桔梗の根のお茶をお守り代わりに常に携帯しているとのこと。またのどや肩を冷やすと風邪をひきやすくなるので、冷やさないようにタオルを巻くなど、徹底した体調管理はまさに一流。

「場内アナウンスは進行係。試合開始から終了までを伝える、1試合1試合の積み重ねが私のやりがいです。」

千葉・ZOZOマリンスタジアムは強風が球場名物。選手の登場曲や球場内の演出も大切にしつつ、その風に声が流されないように、しっかり一音ずつ発音していることを意識するとのこと。プロ野球ファンの耳に響く優しいアナウンスは、谷保さんの32年の経験と聞き手を意識した心配りがぎっしりと詰まっている。

「ファイターズ、BIGBOSSは難しいですよ。どこに力を入れたらいいのか…。」

まだしっくりとする言い方を発見できていない。谷保さん曰く「試行錯誤のBIGBOSSですね」とのこと。そのほか、名前が2文字の選手は「アクセントをどうするか」、名前が長い外国人選手は「緊張する」など、場内アナウンスならではの葛藤と日々戦いながら、今日もマイクの前に立つ。

「本拠地で優勝をしていないんです。ZOZOマリンスタジアムで、千葉のファンの歓喜、そして井口監督の胴上げを見たい。次の目標は本拠地優勝ですね。」

2005年は甲子園球場で、2010年はナゴヤドーム(現在はバンテリンドーム)で日本一に輝いているが、いずれも相手の本拠地。その夢の実現は、そう遠い未来ではないはずだ。

帰省のたびに見る十勝平野の雄大な景色、六花亭のホットケーキが大好きと話す、谷保さん。
これからも心地よく胸に響く優しいアナウンスで、プロ野球界を盛り上げてほしい!
ファイターズ対マリーンズの試合、千葉開催の時は、テレビ・ラジオ通じて、谷保さんのアナウンスにも注目して楽しんでいただきたい!!
 
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