熱烈!ホットサンド!

音楽のこと

2020年7月29日(水)
プロデューサーの山谷です。

先日、STVホールで収録した企画「俺たちの音楽祭」での1場面。
サンドウィッチマン、ゲストの流れ星、そしてピアノの前にいるのは
ピアニストの園田涼さんです。
実は前身番組の「ひまの湯」のオープニングテーマを作っていただいて以来の縁で、
この日はゲストアーティストとして登場、
そのワザというか超絶技巧をいろいろと見せていただきました
  • 俺たちの音楽祭。
眉村ちあきさん出演。

この日は他にも、
アーティストの眉村ちあきさんが
リモートで出演したりして、
「ホットサンド!」らしい
音楽応援企画となりました。

放送はもう少し先ですが、
楽しみにしていてください。
そんな音楽の話を少しだけ。

仕事柄、エンターテインメント関係とのつながりが多く、
特に音楽業界のみなさんとは、アーティストやスタッフも含めて
つながりが多くありますが、このコロナ禍の中、
そんな音楽業界のことが気になっています。
特にライブハウスも含めて、音楽のライブステージを開催するのがなかなか難しい状況で、
アーティストによってはオンラインのライブを配信するなど、
なんとか乗り切ろうとしていますが、
まだまだ厳しい状況にいるアーティストや音楽業界のスタッフが
たくさんいるのが現状です。

そんな中、札幌の老舗のライブハウスで、今年で19周年を迎えるはずだった
「COLONY」が4月の末に閉店しまhした。新型コロナウイルスの影響です。
私自身も若手や中堅のアーティストのステージを観に、
COLONYに何回も足を運んでいたので
閉店という知らせを聞いて、悲しい想いをした1人でした。

若い人たちが音楽や舞台、お笑いなどのエンターテインメントの世界に
夢と希望を持ってその道を目指すための第1歩を踏み出すためには
今は動画などの配信という方法もありますが、
やはりライブハウスのようなステージは絶対に必要なものだと思います。
小さな「ハコ」から大きな「ハコ」を目指すという道筋が
アーティストやエンタテナーを育てる王道の道筋ではないでしょうか。
エンターテインメントとの世界の入り口には
ライブハウスのような「ハコ」が絶対に必要なのです。

COLONYの店長だった小野寺さんが、こんなことを話していました。

「20年前の北海道では、ミュージシャンはプロを目指すなら
 東京に出るしかない、とよく言われていました。
 しかし札幌という地方から東京に出るのは、生活環境、金銭的な面からも
 大きなハードルでした。真剣に考えていても前に進めない仲間がたくさんいました。
 そんな状況を変えられるようなキッカケや場所を作りたいという思いから
 COLONYは生まれたのです。」

そんな志の中から生まれたライブハウスが、一つでもなくなることは
若い人たちの夢や希望の道が一つ閉ざされたことになるのです。

そしてCOLONY閉店から時間を経て、小野寺さんや元「COLONYのスタッフが
もう一度「ライブハウスの存在意義」を見据えて、
新たなライブハウスを立ち上げるべく、今、頑張っています。
資金を集めるためにクラウドファンディングも立ち上げ、
新しいライブハウス「PLANT」開店に向けて準備をしています。

https://wizy.jp/project/508/

このコロナ禍の状況の中で、このような試みをしているところは
全国にあり、その中のひとつではありますが、
テレビというひとつのエンターテイメントに関わっているものとして
この動き、そしてこの想いを応援したいと思っています。

「熱烈!ホットサンド!」という番組を立ち上げたときに
北海道に「笑い」という文化を根付かせたい、という想いがありました。
それが、「笑い」だげではなく、「舞台」や「音楽」というさらなる
エンターテインメントの文化を根付かせるきっかけになるのでは、
と、少々大げさな想いですが、そう思っていたことは今も変わりません。

大変な状況が続いていますが、エンターテインメントという「灯」を
消してしまうことのないよう、私自身にできることはないか、と
このところいつも考えています。
みんなでアイディアを出しながら、新たなエンターテインメントの伝え方ができる日を
心待ちにしたいと思っています。
STVどさんこアプリ