牧やすまさ路地裏のスピリッツ

戻らない、戻さない 再犯防止を目指して

最終回 「高磯建設株式会社」代表取締役社長 宮下 晴美さん

2019年12月17日(火)

高磯建設は、国がすすめる、犯罪や非行をした人を雇用し、その立ち直りを助ける「協力雇用主」

このコーナーでは毎週、社会復帰や更生を目指す刑務所出所者を支える方たちにご出演いただき、それぞれが抱える問題や地域全体で支えていくことの重要性をお話いただきました。
  • 宮下さん
    ※宮下さんは石狩出身。去年6月から現在の社長職に
●高磯建設では、主にどのようなお仕事をしていらっしゃいますか?
→ スーパーゼネコン(大手ゼネコン)から仕事を受けて、札幌市内や近郊でのマンションの新築工事、建て替え工事現場での主に、コンクリ-ト打設、鳶の手元などの作業で協力会社として、お仕事をさせて頂いております。

●国の「協力雇用主」として、受け入れをされるようになったきっかけを教えてください?
→ 3~4年前、一般求人誌で応募され、面接をした時に、その従業員が教えてくれました。職務経歴書をみると、空白の期間がありまして、空白の期間を聞いてみると刑務所に入っていたと話されました。就職先を刑務所で紹介してもらったが、人間関係で悩み退職し、弊社に応募したということで、インターネットで調べ、説明を受けて「協力雇用主会」に参加させて頂きました。

●社会復帰・更生を目指す方たちを拒む 壁 は何だとお考えですか?
→ 出所者に対する見方 と 自分自身 だと思います。出所者の再就職は厳しいのが現状です。罪名にもよりますが、再犯を繰り返すのではないかとか、どう接したら良いのかわからないとか、出所者に対しての偏見等、企業としては、信用で成り立っていますので、色々なリスクも考えなければなりません。これは、仕方ない事なんですが、難しい問題ですね。服役していた期間にもよりますが、時代の変化になじめず意地を張ったり、虚勢を張り、自ら壁を作ったり、周囲の顔色ばかり気にしてしまったりと個々に違いますが、問題があります。

●社会復帰・更生を目指す方たちを支えるために、私たちが出来ることは何ですか?
→ 人は、誰でもつまづく事があると思います。私たちにとって凄く小さいつまづきが、彼等にとってはそれは凄く高い壁であり、深く大きな穴に感じてしまうんです。つまづいたら起き上がる方法、高い壁を乗り越える方法、深い穴から抜け出す方法、または、避ける方法をその都度一緒に考えてあげてほしいです。彼等も私達と同じ人間です。一般の方も出所者でも働いた分だけ給料が貰えるという意味で平等だと思います。仕事を覚え、頼られれば責任感も出てきますし、自分が必要とされていると実感しそれが彼等には凄く自信につながるんです。社会に居場所がない出所者にとって、出所して1番最初に働く会社が唯一の社会の居場所になります。社会復帰の場をあげて欲しいです。
  • 宮下さん2
    宮下さんも初めは恐いと思った・・・でも結局は「普通に接するのが一番だと思います」現在、従業員は20人弱。仕事をするにあたってゼネコン側には理解して頂いています
※「協力雇用主」という社会貢献、やってみませんか
 登録のお申込み・お問合せは、最寄りの保護観察所へ(道内は、札幌・函館・旭川・釧路)
 札幌保護観察所(大通西12丁目にあります) 電話番号 011-261-9225 

~10月からお送りしてきた「戻らない、戻さない 再犯防止を目指して」今週が最終回です。もちろん、犯罪や非行のない社会が一番良いですが、そんなことはあり得ないのが現状です。このコーナーで知った「更生保護」の精神、犯罪や非行からの立ち直りには、彼らを見守り支える地域社会のあたたかい心が必要だということ!ぜひ、覚えておきましょう。
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