【Jリーグ】経済効果は20億円以上!?長友、大迫、香川らが北海道に!いよいよキャンプスタート 野々村チェアマン「絶対的なチャンス」
サッカーワールドカップにも出場した、国内のトップ選手たちが今週末から道内にやってきます。
経済効果は20億円以上ともいわれる『Jリーグのキャンプ誘致』。その舞台裏を取材しました。
日本代表の活躍で盛り上がりを見せるFIFAワールドカップ2026。
5大会連続出場を果たしたFC東京の長友佑都選手や、過去にワールドカップを戦ったヴィッセル神戸の大迫勇也選手、
さらにセレッソ大阪の香川真司選手など、トップ選手と、そのクラブが北海道にやってきます!
元コンサドーレの社長で、今はJリーグのトップ野々村芳和チェアマンです。
■Jリーグ 野々村芳和チェアマン
「北海道でキャンプを行うJのチームが多くなった。プロ選手が沢山北海道に来て、経済的にも地域の人のためにも色んな変化が起こる。絶対的なチャンス」
今週末から始まる『Jクラブの北海道キャンプ』。コンサドーレを含む12のクラブが9つの市と町にやってきて、2週間ほどトレーニングを続けます。
そのために、なんと、5億円もかけて新たにグラウンドを作ったマチも!それが、上川の東川町です。
5月下旬、東川町でキャンプを行うセレッソ大阪のチームスタッフが、そのグラウンドにいました。キャンプに向けた、最終視察です。
「(C大阪スタッフ)選手らはピッチの固さを気にしていて、嫌がる」「(東川町)オフになる時間帯で芝刈りや補修をしていく」
東川町は2年前にセレッソ大阪から打診を受けると、すぐに受け入れを検討し、クラブ・町・民間企業の3者が連携して準備を進めてきました。
■C大阪 森島寛晃会長
「東川町の未来、子どもたち、町の人たちが笑顔になるような活動を推進し盛り上げていきたい」
キャンプ誘致実現に向けて、東川町が真っ先に整備したのが、最重要となる『天然芝』のサッカー場。『5億円』をかけて新たにつくりました。そのうちのおよそ8割を国の補助金で賄っています。
■東川町 今野裕太課長
「できる限り町の持ち出しを少なく動き出した」「セレッソのためだけではなく、地域の経済活性化のために価値があると判断し、グラウンドの新設を決断した」
セレッソ大阪が最も気にしているのが芝の状態です。
初めて天然芝のサッカー場を整備した東川町では、コンサドーレのグリーンキーパーを招き、プロ仕様の品質を目指してきました。
■C大阪 今西陸チーフマネージャー
「前に来た時より芝生がなじんでいる、選手は硬さや長さが少し変わっただけで足に負担がかかる。怪我無くシーズンインさせることが本当に大事」
グラウンド以外にも重要なのが、選手の宿泊施設。移動の負担が少なくなるよう、サッカー場から車で5分、キャンプ場のコテージを提供します。
内装をリフォームし、ホテルのような空間です。
■STVディレクター 熊頭新平
「セレッソ大阪が利用する食事施設です。大きな窓からまぶしいくらいの日差し、非常に開放的な空間です」
食事は、キャンプ場に隣接する第三セクターの施設を利用。この日、打ち合わせを兼ねて、食事を堪能したセレッソ大阪は・・・
■C大阪 今西陸チーフマネージャー
「夕食は楽しくなるようなメニュー構成にしてほしいとオーダーをした。海鮮やとうもろこしなど、ご当地メニューも出してほしいと伝えた。北海道の食事を楽しみながら、良い練習、良いキャンプにしたい」
■東川町 菊地伸町長
「多くの人たちがキャンプを見に来る場所になる、大いに期待したい。東川町全体が歓迎ムードに包まれてワクワクする期間にしたい」
一方、W杯を盛り上げている長友佑都選手が所属するFC東京を迎え入れるのが、白老町です。
桜が丘陸上競技場は町内唯一の天然芝サッカー場。去年4月にFC東京にオファーを受けてから、芝の密度を濃くしてクッション性を高めるなど、急ピッチで改修に努めてきました。
町にとっても、初めてとなるスポーツ団体のキャンプ誘致。北海道特有の『ある問題』に頭を悩ませました。
■白老町 冨川英孝部長
「神出鬼没ですね。いつどこから出てくるかわからない。入ってきては、毎日糞をするので、朝1時間くらい糞をひろう時間が必要でした」
悩みの種となったは・・・『鹿』です。
白老町では鹿の目撃は珍しくなく、農作物への被害も年間で300万円以上。鹿のグラウンドへの侵入は、解決しなければいけない問題でした。
そこで5月下旬に、グラウンドを囲むように数十万円かけて電気柵を設置。万全の受け入れ態勢になりつつあります。
■白老町 冨川英孝部長
「設置後は、鹿がほとんど入ってこなくなった、猛烈な効果」
プロチームがやってくることに、地元は歓迎ムードです。
■町民
「サポーターも来て白老のおいしいものを食べて帰ってほしい。来年も再来年も続いてほしい」
■白老町 冨川英孝部長
「子供たちが本当に楽しみにしている。誘致に向けて、白老FCサッカー少年団など子たちが寄せ書きをして、FC東京さんに渡した」
「キャンプが終わった後に全面改修ということで、芝生も直すし、芝の中にスプリンクラーも入れて整備する。予算は、約1億7000万円。長いお付き合いをしていただいて、しっかりと効果や成果をあげていきたい」
これまでJクラブの主なキャンプ地は、コンサドーレも毎年訪れていた沖縄県でした。それが、なぜ今、北海道に変わろうとしているのか。
その理由は、Jリーグの大改革『シーズン移行』です。
昨シーズンまでJリーグは2月に開幕し、12月に閉幕。それが、今シーズンから8月開幕、翌年5月に閉幕するシーズンとなります。開催時期をヨーロッパの主要リーグと合わせるためです。
夏場がオフ期間になるため、トレーニングの場として避暑地が求められているのです。
クラブと自治体の橋渡しを担ってきた企業『まちのミライ』は、その経済効果に期待しています。
■まちのミライ 吉田早莉奈さん
「初年度の誘致で10クラブを超えてきたのはうれしい。沖縄の事例で言うと、1クラブ8000万円ほどの経済効果が見られる」
沖縄県では、15年前は7クラブの受け入れでしたが、県が各自治体へ補助金を出すなどして、19クラブへと拡大。経済効果は、20億円以上と報告されています。
■まちのミライ 吉田早莉奈さん
「国内だけではなく海外クラブからも北海道でキャンプがしたいと問い合わせがきている。Jリーグは60クラブ。将来的には、その半分くらいは誘致していきたい」
まもなく始まる、Jクラブのキャンプ。Jリーグが北海道期待することは・・・
■Jリーグ 野々村芳和チェアマン
「北海道がスポーツの聖地になってほしい。Jリーグ、世界の人が、あのエリアでのキャンプをするのが楽しみだって変わってもおかしくない。子供たちの成長のためにスポーツをどう活用するかということを極めた地域が北海道になるとうれしい」
今週末からコンサドーレ含めて12クラブが9市町でキャンプに入ります。
札幌市の白幡山競技場では、スター軍団・ヴィッセル神戸。苫小牧市には名古屋グランパスが今週土曜日から最速でキャンプイン。
道南には、4つのクラブがキャンプなので、近隣のチームと練習試合ができることは、クラブにとって非常に重要なこと。
各地では、サッカー教室など地元の人たちとの交流イベントも予定されています。ワールドカップでサッカー熱が高まっていますが、北海道はJリーグのキャンプで、更なる盛り上がりを見せそうです。