スキージャンプ 一戸くる実 名寄で切り替えV「クヨクヨしててももったいない」
<スキージャンプ 名寄ピヤシリジャンプ大会>
毎年、全国各地のスキージャンパーが名寄に集うジャンプ2連戦が今日開幕した。
男女合わせて122人のジャンパーがエントリーした今日の大会。女子組は21歳の一戸くる実選手が制した。
一戸選手は先月、札幌で行われた全日本選手権で結果が振るわず、現在W杯で海外を転戦している日本代表メンバーに入る事が叶わなかった。目標としているミラノ五輪に出場するには、W杯での成績が選考基準となるため、夢のスタートラインに立てなかった事になる。現状について一戸選手は「1週間くらいめっちゃ泣いた。五輪に出られる可能性が0になった訳ではないけど、厳しい立場になった」と振り返る。しかし、彼女はむしろハツラツとした表情で次の目標を語った。「どうせ同じ期間を過ごすなら、クヨクヨしててももったいない。どんな試合も優勝を目指して同じ気持ちで飛びたい。海外で戦う日本チームの事も精一杯応援する。そして、来年の札幌と蔵王のW杯に出て、私だってW杯で通用するんだぞっていう事を成績で証明します。」
いつも笑顔が印象的な一戸選手の表情が、今日はより一層逞しく感じられた。最後の最後まで分からない、スキージャンプ女子の日本代表選考。一度は選考から漏れた一戸選手だが、大舞台への切符を国内から虎視眈々と狙っている。
【大会結果】
★女子組
優勝 一戸くる実 217.0
2位 岩佐明香 193.5
3位 櫻井梨子 192.0
★男子組
優勝 栗田力樹 232.0
2位 藤田慎之介 221.5
3位 中村優斗 216.0
12/13(土) 16:36