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コンセプトは“全町民が学ぶ学校” 少子化進む中頓別町 子どもと地域住民が一緒に学ぶ!北海道

少子化が進む中、新しい学校のカタチを模索しているマチがあります。

テーマは「すべての町民が学ぶ学校」です。

子どもと町民が一緒に学べる学校とは、どんなところなのでしょうか。

幼稚園から中学校まで…15年間の新たな義務教育学校

(授業)「これから1時間目の勉強を始めます。共通点探しビンゴゲームをやります」

4年生の澤里皇甫さんです。

あわせて12人のクラスで、新学期が始まりました。

(澤里皇甫さん)「休み時間にしたいことは?」

(生徒)「ドッジボール!」

にぎやかな校舎の中を見ると「7年生」の文字がー

中学生にあたる7年生から9年生、そして幼稚園をあわせた15年間の新たな義務教育学校です。

北海道中頓別町。

人口1400人の小さなマチです。

2025年度に生まれた子どもの数は0人。

少子化が進むマチの未来が、新しい学校にかかっていました。

4月に開校した町立の「中頓別学園」。

ここで、ある異例の取り組みが始まります。

(中頓別町教育委員会 大島朗教育長)「地域の皆様との繋がりを大切にし、共に学び・共に育てる学校として歩んでまいります」

開校式には保護者だけでなく地域住民も参加。

『全町民が学ぶ学校』それがコンセプトです。

新しい校舎をどのように使うのか…町民と話し合う

(中頓別学園 室田ひろみ教頭)「3日ぐらいぶりかな」

この春から学園の教頭を務める室田ひろみ先生です。

建設中の新しい校舎を案内してくれました。

(中頓別学園 室田ひろみ教頭)「ランチルームは全員で給食を食べられるので、町民や教育委員会の人も入れたりするから、どういう化学反応や交流があるか楽しみ」

目指すのは、町民誰もが利用できる学園です。

(中頓別学園 室田ひろみ教頭)「ランチルーム、ここで給食を食べます」

ほかにも、町中の本を集めた図書館や、憩いの場の町民センターも。

町の公共施設と学びの場が一体化した学園になります。

(中頓別学園 室田ひろみ教頭)「学校に町民が足を運ぶことで、コミュニケーションの幅が広がるといいなというのが願い」

室田先生は教員一筋30年以上。

3年前からこの町に移り住み、新しい学校づくりに奔走してきました。

先生は文字通り走って走って、とにかく走り回ります。

(記者)「先生早いですね」

(中頓別学園 室田ひろみ教頭)「ランナーなので。走らないと時短ができなくて」

激務の中でも大切にしているのが、町民との交流です。

これは町民と生徒が一緒に学校づくりについて話し合う、通称「なかとんミーティング」。

新しい校舎をどのように使っていくのか、みんなで模索しているのです。

4年生の皇甫くんです。

兄と一緒に、酪農業を営む両親を手伝っています。

(父 澤里尚広さん)「運動会だって中学生と一緒になる。人数が多くなるから楽しいんじゃない?」

(澤里皇甫さん)「楽しいは楽しい」

14年前に静岡県から移住し、酪農を始めた澤里さん。

子どもたちの将来には不安を抱いています。

(父 澤里尚広さん)「子どもたちも高校になった段階で(町の)外に出ちゃう。出て行ったきりというのも懸念材料」

酪農業や林業で栄えた中頓別町…新しい学校はまさに希望!

かつて酪農業や林業で栄えた中頓別町には、乳製品や木材の工場があり、人口は今の5倍、およそ7000人が暮らしていました。

過疎化が進む中、澤里さんは新しい学校に期待を寄せています。

(父 澤里尚広さん)「(中頓別に)移住するにしても1つのメリットになるだろうし、幼・小・中一貫の物珍しさで注目を浴びる。期待しかない」

(中頓別町 小林生吉町長)「ちょうど50年前の3月に卒業している」

中頓別町で生まれ育った小林町長です。

町長も新しい学校づくりに奮闘してきた1人です。

(中頓別町 小林生吉町長)「みんな今度9年生って呼ばれるけど、どんな感じ?」

(生徒)「違和感」

(中頓別町 小林生吉町長)「まだ慣れない?9年生っていうのは」

(生徒)「(中学)3年生って言っちゃう」

町をあげて力を入れているのには、ある理由がありました。

(中頓別町 小林生吉町長)「人口減少の中で大切な学校という施設を維持していくために、行政の一部署がその場所(学校)に移って行ったりとか、多機能化・集約して進めていくことは必要なことかなと」

図書館などの公共施設で深刻化する建物の老朽化。

一つ一つ建て替えるのではなく、学校に機能を集めることは財政面でもメリットが大きいのです。

登校を見守る教頭の室田先生。

子どもたちの声を聴くのが日課です。

(中頓別学園 室田ひろみ教頭)「新しい教室どうでしたか?」

(生徒)「ふつう」

(中頓別学園 室田ひろみ教頭)「いい挨拶ありがとう」

学校づくりを進める原動力は、マチで生きる子どもたちへの思いです。

(中頓別学園 室田ひろみ教頭)「大事な地域の宝の子たちを預かって地域に返す。誰一人取り残さない。それぞれの自分の居場所が自己選択できて、自分の生き方が見つけられる、そういう空間になればいいなと思っています」

町民すべての期待を背負った一大プロジェクト。

新しい学校はまさに希望そのものです。

(生徒)「中頓別の新しい歴史を築き上げていってほしいなと」

(生徒)「校舎を使って全校で鬼ごっこしたい」

(生徒)「めっちゃ楽しいかも」

06/07(日) 07:43

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