厚岸町の馬牧場運営会社「小師馬商」が民事再生開始決定受ける 負債総額約29億円 北海道
北海道厚岸町にある馬牧場運営会社「小師馬商」が、2026年9月1日に釧路地裁に民事再生法の適用を申請し、9月14日に開始決定をうけたことがわかりました。
負債総額は約29億円にのぼります。
東京商工リサーチや帝国データバンクによりますと、「小師馬商」は2018年12月、厚岸町内で100年あまり運営されてきた牧場を購入して設立された法人で、食肉用馬の繁殖から育成まで一元管理飼育を手がけていました。
厚岸町や浜中町に約900ヘクタールの牧場を所有していたほか、1000ヘクタール以上の耕作放棄地で、放牧した馬に雑草を食べさせ低コストで土地を整える農地再生事業を展開していたということです。
また、厳しい気候に耐える在来種の「北海道和種(どさんこ)」に、大型の海外種をかけあわせた独自の交配を行い、厚岸町で3歳前後まで育てた馬を北海道伊達市や熊本県小国町など全国の自社牧場へ陸送して飼育。
生産された馬肉は高い評価をうけて、2025年には過去最高となる220頭を出荷していました。
しかしながら、食用馬が適齢期になるまで販売ができないこともあり、先行投資や馬肉価格の伸び悩みなどから赤字が続き、2025年9月期には4871万円の売上に対し、純損失が2億4104万円にのぼったほか、9億3025万円の債務超過に陥っていました。
そのため資金繰りが限界に達し、民事再生法の適用を申請、釧路地裁から民事再生開始決定を受けたということです。
なお、「小師馬商」は兵庫県の「町おこしエネルギー」の支援をうけて、通常通り事業を継続しているということです。
09/29(火) 14:16
