「暴力は楽しくなかった」21歳女に無期懲役求刑 “自分は3番目に悪い”江別大学生集団暴行死
北海道江別市で2024年、男子大学生が男女6人から集団暴行をうけ死亡した事件の裁判員裁判で、2026年6月5日、川村葉音被告(21)の審理が結審し、検察は無期懲役を求刑しました。
強盗致死などの罪に問われているのは、川村葉音被告(21)と滝沢海裕被告(当時18)、少年(当時16)のあわせて3人です。
起訴状などによりますと3人は2024年10月、江別市の公園で長谷知哉さん(当時20)と交際していた八木原亜麻被告らと共謀し、長谷さんに暴行を加えて死亡させた上、現金やカードを奪うなどしたとされています。
3人はいずれも起訴内容を認めていて、札幌地裁は3人に対し「強盗致死罪が成立する」との判断を示し、分離して審理が進められています。
【裁判員・裁判官の被告人質問】
裁判の最大の争点は量刑で、6月5日の裁判では、川村被告に対する情状面の被告人質問などが実施されました。
これまでの裁判で弁護側は「主犯とされる川口侑斗被告に同調しただけ」と主張しています。
裁判員や裁判官からは、暴行への自発的な関与がなかったか厳しく追及される場面がありました。
Q.どうして暴力をふるった?
A.分からない
Q.川口侑斗被告が怖かったと言っていたが、自分でも暴力をふるうくらい怒っていた?
A.はい
Q.今の話だと、川口被告は関係なく、自ら暴力をふるったことになりませんか?
A.(長い沈黙)お金を要求するときも自分の言葉で、早く帰りたいと思って言いました。
Q.「服に血がついたから弁償しろ」と言ったのはなぜ?
A.川口被告につられて反射で言ってしまった。
Q.お金が欲しかったのか?
A.いいえ。違います。
Q.反射とは何か?
A.よくわからないです。何も考えずに言葉を発しました。
Q.金を出せと日常的に言うのか?
A.いいえ
Q.ではなぜそんなことを言ったのか
A.よく分からないです
Q.暴力は楽しかったか
A.楽しくありませんでした。
Q.事件後にラーメン店に行っていたり、楽しんでそうに見えるが?
A.楽しくなかったです。ラーメンも川口被告の意見でついていく感じになったので。
Q.ラーメンは普通に食べたんですか?
A.残しました
Q.なぜ残したんですか?
A.そこのお店のラーメンが苦手だったので…。
Q.被害者の第一印象は?
A.頭のいい人
Q.ではなぜ江別に向かっている車内で、川口被告に被害者のことを聞かれて体格のことなどを伝えたのか?
A.川口被告に突然聞かれたので、その時に思いついたのが体格のことだった。
Q.あなたは何番目に自分が悪いと思う?
A.3番目です。1番目が川口被告。2番目が少年A。3番目が自分。主に暴行したのが川口被告と少年Aだから。自分が川口被告にトラブルが起きていると伝えなければ、この事件は起きなかったと思うからです。
検察は「自らの意思で暴行を加え、金品も要求したと評価するほかない」として、川村被告に無期懲役を求刑。
一方、弁護側は「川村被告の暴行は死への寄与度が低い」「6人の中で発言力が低く、川村被告の発言を誰も気にしていなかった」として、懲役13年の有期刑を求めました。
判決は6月25日に言い渡されます。
※STVでは今回の裁判の「特定少年」について、事件の重大さや社会的影響などを総合的に判断し、実名で報道しています。