下水道料金約23%値上げへ クリーニング店でも日々節約 下水道管の更新や収益低下うけ判断 札幌市
札幌市で下水道料金の値上げが決まりました。
およそ30年ぶりの料金引き上げに、家計への影響は避けられそうにありません。
札幌市豊平区のクリーニング店です。
(浅井クリーニング店 浅井照延さん)「品物が多い時は水も多くしますしね。いま入れた量はこのくらい」
こちらの店で2か月に1度支払う下水道料金は4000円あまり。
物価高騰で経費もかさみ、暖房や電気をできるだけ使わず、日々節約に努めています。
そんな中、追い打ちをかける動きがー
それは、札幌市の下水道料金の値上げです。
12月10日、札幌市議会では下水道料金の改定について賛成多数で可決しました。
2026年10月から平均でおよそ23パーセント値上げされることになります。
下水道料金は基本使用料が月額で660円から825円に。
さらに、使用する水量が11立方メートル以上で上乗せされる使用料も20%ほど値上げとなり、例えば3人世帯相当だと現在より385円高い1782円になります。
背景は下水道管の更新です。
札幌市ではおよそ3割の下水道管が標準的な耐用年数である50年を超えています。
そのほか人口減少に伴う収益低下などを総合的に考え、値上げが必要だと判断したということです。
(札幌市民)「マンションの管理費もどんどん高くなっているので、水道代だけじゃなくて他のものも高くなっているのでけっこう厳しいです」
(札幌市民)「仕方ない部分も多少あるのかと思います。商品もそうですけど暖房とかも高くなっているのできつい」
さきほどのクリーニング店では商売への影響を懸念しています。
(浅井クリーニング店 浅井照延さん)「正直しょうがないという感じ。上がらないにこしたことはないですけれど、みんな(値段が)上がっていますしね。商売ですから少しずつ(クリーニング料を)上げざるを得ない」
市民生活を直撃する下水道料金の引き上げ。
家計への影響は避けられそうにありません。