動物園の人気者に迫る危機 ホッキョクグマも“後継者不足” 繁殖試す円山動物園のいま 札幌
この動物も日本から姿を消してしまうかもしれません。
じつは国内のホッキョクグマが減少し続けています。
繁殖するには難易度が高く、2頭の同居を始めた円山動物園でも模索が続いています。
動物園でひときわ人気を集めるホッキョクグマ。
大きな体に愛嬌のあるしぐさで、連日多くの来園者を魅了しています。
(子ども)「かわいいです」
(広島から来た人)「すごい感動しています。広島では見たことがなかったので。赤ちゃんが生まれたらうれしいね」
(子ども)「また来る」
円山動物園では1月から、メスのリラとオスのライトが繁殖に向けて同居をしています。
赤ちゃんが生まれるとその人気ぶりは社会現象にー
過去に円山動物園でも繁殖が成功し、赤ちゃんフィーバーが続きました。
初めての同居で緊張気味だというオスのライト。
そもそもホッキョクグマの繁殖は非常に難易度が高いとされています。
(円山動物園 鳥居桂子さん)「メスの発情がわかりにくいということがあります。クマの場合は(発情の兆候が)出てこないので、ベストなタイミングで合わせるのがとても難しい」
ホッキョクグマの飼育頭数は1995年の67頭をピークに減少し続けています。
2026年もすでに1頭が死んでしまい、現在は30頭。
このままでは日本から姿を消してしまうかもしれません。
釧路市動物園に仲間入りしたメスの「マルル」です。
2025年12月に熊本の動物園から展示目的でやってきました。
(来園者)「ひとりじゃかわいそうだから、何頭か(他のホッキョクグマも)いてくれれば、動物園もそれで盛り上がれば」
この動物園でも繁殖経験はありますが、過去に2頭の間で突然闘争が起き、1頭が死んだ経験がありました。
そのため、現在の園内の環境では繁殖は難しいとしています。
(釧路市動物園 藤本智さん)「釧路市動物園としては過去に子どもが生まれているのでなんとかやってきたが、それでも想定外の事故が起きてしまうので、対応を十分とっていかなければなと思う」
(長南記者)「同居を進めている2頭ですが、時折相手の様子を確認しているように見えます」
繁殖への期待がかかる円山動物園。
当初より2頭の距離感は縮まったといいますが、どちらかがパニックにならないよう監視を続けます。
(円山動物園 鳥居桂子さん)「どうしても大きい動物なのでリスクはある。(オスの)ライトが(メスの)リラを誘って繁殖がうまくいけばいいなと思います」
国内から姿を消すかもしれない危機を変えられるのかー
命をつなぐための模索と挑戦がこれからも続きます。