「“将来の希望”感じなかった」衆院選で大敗 正念場の中道改革連合 北海道内の落選議員は今…
衆議院選挙で大敗し、存亡の危機に直面している中道改革連合。
2月13日に新代表が決まりましたが、信頼を取り戻すことはできるのでしょうか。
落選した北海道内議員のその後を取材しました。
「新党の説明が不足…」落選議員は引っ越し作業
(中道改革連合 小川淳也新代表)「人数が少ないですから、一人当たり数人分から数十人分のお仕事をお願いをしなければならない場面も多々出てこようかと思います。覚悟をもって取り組みます」
13日に新代表が選出された中道改革連合。
党の立て直しに向けて再スタートを切る一方、その裏では慌ただしく引っ越し作業が進められていました。
(記者)「資料はたまっていますか?」
(スタッフ)「そうですね」
スタッフが片付けに追われるこの部屋の主はー
中道改革連合の石川香織前衆議院議員です。
(石川香織さん)「お世話になりました。そんな悲しい顔しなくて大丈夫ですよ。生きていくしかない」
今回の衆議院選挙で、北海道11区から出馬した石川さん。
しかしー
(石川香織さん)「皆さんと一緒に戦ってきましたが、残念ながら私の力不足で小選挙区で勝つことができませんでした」
国政初挑戦の自民党・中川紘一さんにおよそ1万3千票差で敗北。
4期目はかないませんでした。
2日後の衆議院議員会館。
当選した議員のもとには続々と胡蝶蘭が届きます。
一方、敗れた議員は4日以内に事務所を明け渡さなければなりません。
(石川香織さん)「新党に入党したことの説明が不足していて、納得しないまま選挙が始まったのが、エネルギーが爆発するものにつながっていかなかった。皆がちょっと戸惑いながら始まっちゃった」
解散直前に党名を公表するなど急ごしらえとなった中道改革連合。
対する自民党の戦略は、高市人気のフル活用でした。
「総理ご到着でございます。力強くご挨拶をいただきます」
公示の翌日に道内入りした高市首相。
その隣に立ったこの人はー
(中村裕之さん)「皆さんどうでした?高市さん。いいでしょう?高市さんの側近としてこれまで頑張ってまいりました」
高市首相はこの日のうちに、接戦が予想される6人の応援に駆け足で回りました。
(和田義明さん)「総理の座をかなぐり捨ててでも挑戦をしている。こんな総理大臣なかなかいないと思いますよ。皆さんいかがですか?」
“高市旋風”が道内にも吹き荒れ、中道は惨敗を喫したのです。
(石川香織さん)「自分の政策とか今までの積み重ねというものが、それ以上に今回の高市さんの人気の方が上回っちゃったって感じで、もどかしさはありましたね」
中道大敗の要因「党としての”希望”感じなかった」
議員宿舎近くのラーメン店に向かったのはー
(川原田英世さん)「いい店が近くにあるじゃないかと思っていたけど、(任期中の)1年3か月、1回も来ることなく。やっと最後に来られました」
北海道12区から出馬し落選した、中道改革連合の川原田英世前衆議院議員です。
東京の議員宿舎は築60年以上と古さが目立ちますが、不満はなかったといいます。
(記者)「暮らしてみてどうでしたか?」
(川原田英世さん)「便利ですよ。正直言って仕事をずっとしているから寝に帰ってくるだけですから。たまに時間があってちょっと料理するかなくらいなもので。十分だったかな」
手元に届いた「退去のお願い」。
引っ越しを前に、片付けの最中にもこんな反省を口にします。
(川原田英世さん)「党としての将来の希望みたいなものが感じられなかった。新しい政党として普通はこんな希望のある世の中をつくりたいみたいなものが示されるべきなんだけれども、内向きな議論に終始してしまって、国民に対してのメッセージとして明るい期待みたいなものがなかった」
そんな現場の危機感はトップに届いていたのでしょうか。
選挙中、応援に駆け付けた当時の斉藤共同代表はー
(記者)「公示前から半減するのではないかという報道もありますが?」
(斉藤共同代表)「私が現場で感じますのは、中道への期待が徐々に大きくなっている。手応えを感じております。全国よりも中道に対しての理解が北海道は進んでいることを実感いたします」
中道への期待に一定の手応えを感じていました。
比例候補で公明党出身の佐藤英道さんも選挙区の応援で自信をのぞかせます。
(佐藤英道さん)「党員・支持者の方々が、これまでにないくらい多くの方々に地道に熱心に語り継がれている姿を見て感動の連続です」
しかし、出口調査の結果では無党派層のおよそ3割が自民党に投票。
中道は2割にとどまりました。
選挙後の世論調査でも中道に期待すると答えた人はわずか16%。
期待しないと答えたのが80%にも達しています。
北大の山崎教授は、中道大敗の最大の要因をこう指摘します。
(北大学公共政策大学院 山崎幹根教授)「今の有権者にとっては中道がすごく古い現状維持路線に受け止められてしまっていた。結局変わらないのじゃないかと、何を変えてくれるんだというのが見えなかった。有権者の期待・魅力といったものにちゃんと受け止めきれなかったというところがまず一番目として大きかった」
(川原田英世さん)「全部ポスター貼ってたの、事務所に。自分の選挙区のすべての自治体の。これでもう全部撤去し終わったかな」
議員会館の後片付けを終えた川原田さん。
国政に携われない悔しさををにじませます。
(川原田英世さん)「ぱっと見るだけでも高層ビルを建てているけど、この反対側にいったらもっとさらに刻々と見える景色が変わっていって。都市部の活力が地域に恩恵があるといいんだけど残念ながらないからね。そこが変えたいところなんですけどね。なかなか厳しいかな」
歴史的な大敗に終わった中道改革連合。
有権者の信頼を得られる党として再出発できるのかー
まさに正念場に立たされています。