市と住民との間で意見対立 里塚斎場の再整備で見学会 2036年度の火葬件数は1.3倍に 札幌市
札幌市が計画する里塚斎場の建て替えを巡り、候補地の住民向けの見学会が開かれました。
これまで一部反発の声がある中、住民の反応は…?
(林記者)「住民に対する新たな斎場の整備に関する説明会が開かれています」
いま検討されている里塚斎場の再整備計画。
ところがー
(近隣住民)「新しい斎場が必要なのはわかるんですけれども、里塚に限らずもっと適した良い土地があるのではないか」
(市の職員)「広大な土地を札幌市内で確保するのは、ゼロベースで住民の理解を得るのは現実的に非常に難しい」
札幌市と住民の間で意見が対立…なぜなのでしょうか。
里塚斎場の運用が始まったのはいまから42年前。
火葬場は老朽化に直面し、建て替えは喫緊の課題です。
しかし2025年、建て替えの候補地を巡ってはー
(地域住民)「一番近い住宅から斎場が150メートルくらいになる。近隣住民を無視している、検討段階で。そのような感じを受ける」
当初、建て替えの有力な候補地として、敷地内の円形芝生広場が提案されましたが…
火葬場が住宅地に近づくことに反発する声があり、事実上、断念。
現在は斎場周辺を候補地としています。
(市の担当者)「盛り上がっているところを削って、平らなところをつくって新しい斎場ができないか調査しているところ」
別な場所での建て替えか、改修を伴う増築かー
市は里塚での整備を前提に、いくつかの案の中で検討を進めています。
ただ、40年以上前、この場所に斎場が建てられた背景にはー
地下鉄の延伸を交換条件に、住民が飲んだという経緯があります。
(近隣住民)「地下鉄の結論が出ていない以上、町内会連合会としては同意しない。地元の同意がないまま進めるのは難しいと思うが」
(市の担当者)「引き続き関係部局と共に情報や意見を共有し、誠実に向き合っていく」
一方で、札幌市内の火葬件数は2036年度にはいまの1.3倍に増える見通しで、再整備までの時間的猶予はありません。
(里塚・美しが丘地区町内会連合会 平目伸二会長)「(地下鉄延伸の)約束を反故にされたうえ、今回斎場の建て替えの話が先にきていることが清田区民としては納得できない」
市は新たな斎場を2035年度から稼働させたい考えですが、住民と互いに歩み寄った結論を出すことができるのか。
課題が山積しています。
