増える外国人の恩恵と問題 専門家「国籍制限の実行性」を冷静に見る必要指摘 衆議院選挙の争点
2月8日に投開票となる衆院選の争点の一つが「外国人政策」です。
インバウンドの経済効果に恩恵を受ける一方、オーバーツーリズムや違法開発などの問題にも直面しています。
パウダースノーを求めて多くの外国人が訪れるニセコ。
(ロシアから来た人)「雪が素晴らしい。日本のパウダーは有名。最高」
(カナダから来た人)「とても美しい。素晴らしい。信じられない。また来なきゃ」
スキー場近くの飲食店を訪ねると、客のほとんどがインバウンドです。
午前のスキーを終え、1本1万円以上する日本酒とともに、ステーキや黒トリュフがのった高級なピザをほおばっていました。
(R Niseko 村田真彦社長)「(売り上げは)初年度から比べて4年目で3倍以上。来年もいくつかホテルがオープンするので(外国人観光客は)もっと増えると感じる」
宿泊税などによる税収増加など、自治体にとっても恩恵は年々大きくなっています。
しかし、増え続けるインバウンドや外国人労働者に、地元は歓迎ムード一色ではないようです。
(町民)「比羅夫の方で働いているけど、ゴミが多いと感じる。ほとんど外国の方なので絶対そうだなと感じる」
(町民)「昔は全然いなかったけれど、夜ごはんを食べに行くとどこでも外国の方がいっぱいで入れない食べれない。晩ごはん楽したい時に困る」
こうした中いま、さらなる懸念が持ち上がっています。
(向山記者)「住宅街の一角に広がるこちらの土地に、海外の労働者が住むことができる住宅が建設されるということです」
リゾートエリアから車で15分ほどの場所に建設されるのは、およそ1200人が入居できる外国人労働者向けの共同住宅です。
倶知安町では2025年秋ごろから、スキー場や宿泊施設などで働く外国人が急増。
現在では人口の4分の1ほどを占めていて、住居不足の課題となっていました。
(倶知安・ニセコリゾートを考える会 代表)「治安の悪化を懸念したり、農地を転用するのを反対している人、開発した土地が外資のもうけに加担していることに反対している人もいて」
建設に反対する団体の代表です。
これまでに4000人を超える署名を道に提出しました。
しかし、開発は許可され、2026年8月末に工事は完了する予定です。
倶知安町では2025年、住宅の建設を目的に中国系の事業者による違法な森林伐採が発覚し、町が刑事告発に踏み切りました。
道内ではほかにも海外資本が森林を取得し開発するケースが相次ぎ、「規制」強化を求める声もあがっています。
外国人政策について北海道大学の山崎教授はー
(北海道大学 山崎幹根教授)「国や地方自治体の政策によって人々が呼び寄せられている。土地を売買するのは外国企業だけではなく、日本人を含めて取得・売買している。国籍だけを制限するということがどこまで実行性があるのか冷静に見ていかないといけない」
外国人とどのように向き合い共生していくのか。
北海道の未来を形作る重要な課題のひとつです。