ニュース

NEWS

関心高まる“終活”「エンディングノート」に注目集まる SNS関係のページが増加 北海道

2025年も残すところあとわずかとなりましたが、この時期、特に関心が高まるのが「終活」です。

新年などをきっかけに、万が一のときに備え自分のことを書き留めておく「エンディングノート」が注目されています。

高齢者の居場所や仲間づくりなどを目的に開催されたクリスマス会です。

シニア世代が集まり合唱を楽しんでいました。

そんな皆さんに「終活」について聞いてみると…

(女性)「子どもに整理するのに迷惑をかけそうなので、毎年少しずつものを捨てたり整理したりしています。自分が自分のことを決められなくなったときにこのようにしてと子どもにきちんと書いて渡してあります」

(女性)「エンディングノートって言うんだけど、私は『らしさノート』。自分らしくどう生きるかこれからどうしたいか。頭がクリア、足がちょっとっていうときは自宅で過ごせるようにできるかなとかね」

札幌市北区の書店です。

(コーチャンフォー新川通り店 山田倫子マネージャー)「こちらがエンディングノートのコーナーです」

「エンディングノート」や「終活」といった本がずらりと並んでいました。

「エンディングノート」は自分に万が一のことがあったときに備えて、残りの人生設計や家族のために自分の情報、意思などを書き留めておくノートです。

10年以上前から販売されていますが、最近ではある変化が…

(コーチャンフォー新川通り店 山田倫子マネージャー)「SNSが盛んになってきているということで、その辺のページ数が拡大している」

病気で動けなくなったり亡くなったときに、家族がSNSや定額制サービスの解約ができるよう、パスワードなどもエンディングノートに記しておけるようになっています。

新年が始まる前のこの時期や、大きな災害が発生したときに特に売れているということです。

そのエンディングノートを「終活」にどう生かしていけば良いのか、専門家に聞きました。

(行政書士 脇元優斗さん)「口座がどこにあるであったり、もしもの連絡先、かかりつけ医が誰なのか、あとはいまどきですとSNSのアカウント、パスワード。いまは全部デジタル社会なので、ネットで完結するものが多いので、そういったパスワードを特に書き留めていただく。基本的に法的な効力はないと思っていただければと思っております。法的な効力を発生させるのであれば、それぞれ遺言書であったり諸々の手続きを踏んでいただきたい」

札幌市が主催した「安心終活サロン」です。

初回の12月23日は30代から80代までおよそ50人が参加し、遺言書の作り方や書き方などを学びました。

(弁護士)「お手持ちの終活ガイドブック。9ページのほうに遺言書の作り方、書き方というところで記載があります」

札幌市は12月、終活についてまとめたガイドブックを作りました。

区役所などで無料で配布していますが、関心が高まっているといいます。

まもなく新たな年を迎えるこの時期。

万が一のときに備えて「終活」について考えてみてはいかがでしょうか。

12/23(火) 21:06

ニュース