「追いかけられた」「見せしめに…」“トクリュウ”関係者を取材 組織の実態とは 北海道
知人男性から現金を脅し取ったとして、男2人と少年1人が4月末に再逮捕されました。
3人は札幌市で凶悪犯罪を繰り返していた“トクリュウ”とみられています。関係者への取材から組織の実態に迫ります。
「35万だ」「謝って済むなら警察もヤクザも半グレも必要ないよな」
このように男性を脅迫した疑いで逮捕されたのが、住所不定・無職の今岡奨護容疑者と橋本太陽容疑者、19歳の少年の3人です。
3人は2025年、SNSのメッセージ機能で知人の男性を脅し、銀行口座に現金8万円を振り込ませた疑いがもたれています。
SNSでのトラブルがきっかけとみられています。
この3人、逮捕されるのは今回が初めてではありません。
3人は豊平区美園で2025年11月、20代男性が刺された殺人未遂事件にかかわったとしてすでに逮捕・送検されています。
ほかにも、2025年に札幌市内で相次いだ強盗傷害や監禁事件では、橋本容疑者らを含むあわせて7人が繰り返し検挙されていて、警察は匿名・流動型犯罪グループ=トクリュウとみて捜査を進めています。
「刺されるか100万払うか選べ」「死んだらごめん」
このような脅し文句を使い、凶悪な犯行を繰り返していた「トクリュウ」。
被害者をナイフで切ったり、熱した鉄棒を押し付けたりしながら脅迫したケースもあったといいます。
(メンバーの知人)「親を殺すだとか、あと彼女を殺す、自分の身の回りにも危険が及ぶぞと脅されましたね」
グループから脅迫を受けたと打ち明けるのは、メンバーの知人だという札幌市の男性です。
(メンバーの知人)「(自分も)車で追いかけられまして。1キロ2キロぐらいはずっと追いかけられまして。すごい執念深く…。家の前とかも張られているんじゃないかとか、すごい毎日考えて。家を出る時とかも周りに気をつけて動いていましたね」
男性をはじめとする複数の関係者によりますと、グループはすでに逮捕されている19歳の少年や橋本容疑者らを中心に、主に先輩・後輩の関係などでつながっていたといいます。
核となるメンバーのほかにも、10代後半から20代前半にかけての知人複数人がかかわっていたとみられます。
知人関係をもとにした流動的な組織をまとめるためでしょうか。
グループでは暴力による「恐怖政治」が行われていた可能性も。
(メンバーの知人)「警棒で殴られたりとか、あと車に乗せられて、脅されたり、ナイフを突き立てられたりとか。逆らったらこうなるぞっていう見せしめを作っておくんです」
警察は橋本容疑者らの認否を明らかにしていませんが、関係者の検挙を進め、「トクリュウ」の実態や余罪を追及しています。