老朽化進む里塚斎場 建て替え調査へ…反発の声も “地下鉄延伸の約束”果たされず 札幌市
札幌市は市営火葬場の里塚斎場について、建物の老朽化などを理由に再整備する計画です。
6月5日の市議会で、建て替えに向けた調査費を計上する議案が可決されました。
一方で、市民から納得がいかないという声もあがっています。
札幌市清田区にある「里塚斎場」です。
1984年に運用が始まり、40年以上、火葬場として使われてきました。
その中で、いま進められているのがー
(林記者)「いま周辺の土地が建て替えの候補地となっているということです」
札幌市は建物の老朽化や今後、火葬件数の増加が見込まれるとして、2035年度に新しい斎場を稼働させたい考えです。
2025年11月ごろには地域住民に向けて説明会を開き、新しい斎場の必要性や計画について話しました。
しかし住民からはー
(地域住民)「近隣住民を無視している、考えていない、検討時点で。そういう印象を受ける」
当初の計画では、整備する候補地は建物を増築する案や周辺の3か所のいずれか、または霊園内の円形の広場が挙げられました。
こちらの広場は平坦な土地のため災害のリスクが低く、工事中でも利用者への影響が少ないことから市は有力視していましたがー
(林記者)「円形広場の目と鼻の先には住宅街が広がっています」
住宅街に近くなるため、市民からは多くの反対意見が寄せられました。
そして新たな動きがー
(議長)「議案8件は可決することにご異議ありませんか」「異議なし」
札幌市議会で、里塚斎場の再整備に関する調査費およそ1億7200万円などが盛り込まれた一般会計補正予算案が可決されました。
市によりますと、円形広場は候補から見送り、斎場周辺での建て替えなどを検討し、地盤の測量などを早ければ夏ごろから始めるということです。
しかし、住民からは納得がいっていない部分もー
(里塚・美しが丘地区町内会連合会 平目伸二会長)「今の斎場が老朽化しているのははっきりして我々も理解していますから、建て替えるのは反対しないんですけど、地下鉄の延伸ということが全然前進していないのになんで建て替えなのか正直なところがあります」
町内会からは斎場建設時、交換条件として地下鉄東豊線の延伸などについての要望書が提出され、建設を容認しました。
しかし、実現には至っていません。
(札幌市 秋元克広市長)「市としても清田方面への地下鉄延伸ということは将来の計画としてもっている。公共交通のあり方ということを少し大きく検討していかなければということで調査費をつけている」
地下鉄などの公共交通機関について検討を続けながら再整備を進めていく考えです。
地盤調査は2027年いっぱい行われ、その後、建て替えなどの方針が決まる見込みです。