試験期間に感染する学生も…流行中のインフルエンザ 急拡大の原因は“新しい変異株”か 北海道
札幌をはじめ北海道内には、インフルエンザ警報が発令され、流行が続いています。
流行の原因になったとみられるのが、新しい変異株の「サブクレードK」です。
どのような特徴があるのでしょうか。
(来院した大学生)「きのうから咳とのどが(痛くて)昼過ぎから熱が上がって。38.4度です」
札幌市内のクリニックを受診した大学生。
インフルエンザの予防接種をしているといいますが、検査をしてみると…
(クリニック・イン・ザ・モーニング 岡田純一 院長)「矢印書いたところに線でてきてますよね。鼻のなかにA型インフルエンザがいるよってことで、インフルエンザなんですよね」
大事な試験期間中に、A型インフルエンザに感染してしまいました。
(来院した大学生)「学校でもちょこちょこでてます。たぶん追試験になると思う」
いまも流行が続くインフルエンザ。
札幌では患者数が、14日までの1週間で1医療機関あたり19.67人となりました。
警報レベルが続いていて、このクリニックでは、成人の感染が目立つといいます。
(クリニック・イン・ザ・モーニング 岡田純一 院長)「発熱でいらっしゃる患者さんを調べると、7~8割の確率でインフルエンザA型が陽性という状況」
そして、感染の大多数を占めているのが、A型の新たな変異株「サブクレードK」です。
国立健康危機管理研究機構が、ことし9月から11月にかけて患者から採取したウイルスを解析した結果、23検体のうち22検体が「サブクレードK」で、およそ96%を占めたということです。
なぜ猛威を振るっているのでしょうか。
専門家は―
(札幌医科大学 横田伸一教授)「おそらく海外から持ち込まれたサブクレードKが、一気に広がったと考えるのが妥当だと思う。新しいもの(ウイルス)なので、我々が免疫を持っていないため、急拡大の要因になったと思う」
新しい変異株「サブクレードK」は多くの人が免疫を持っていないため、感染しやすい状況だとしながらも、症状は従来のインフルエンザと大きく変わらないといいます。
(札幌医科大学 横田伸一教授)「新しいものといっても、(ウイルスの)マイナーチェンジだと考えていただいて構いませんので、普段通りの感染対策をしていただいて、大きく(感染を)広げないということが重要だと思う」
患者数は減少傾向となっていますが、年末年始で人の動きが活発になると、再び流行する可能性もあるため、引き続き警戒が必要です。