北海道大学は、大学院の卒業生など１０６人分の個人情報が漏えいしたおそれがあると発表しました。

不審な男がパソコンから電子ファイルを持ち去ったとみられています。

漏えいした可能性があるのは、北大大学院の情報科学研究院の卒業生ら１０６人分の氏名や就職先などです。

１０月６日夜、研究室で学生を装った男がパソコンを操作しているところを学生が目撃しました。

男はその際、「パソコンの持ち主から忘れ物を取ってきてほしいと頼まれた」という趣旨の説明をしたということです。

後日、パソコンの持ち主の学生に確認したところ、そのような事実はなく、個人情報が入った電子ファイルがダウンロードされた形跡が見つかりました。

パソコンは、プログラム実行中のためログインした状態だったということです。

当時、建物のドアは開いていて誰でも入れる状態でした。

北大によりますと、現時点で個人情報の不正な使用は確認されていないということです。

北大は個人情報の適切な取り扱いと、建物の入室管理を徹底するとしています。