イチゴの代わりに“ジュレ” 物価高で迎えるクリスマス 店に続々と客 カットケーキ需要も増加
12月24日はクリスマスイブです。
札幌市内の菓子店ではクリスマスムードが漂う中、物価高騰が続いているため、味を守りながら工夫をこらしたケーキを提供しています。
可愛らしいクリスマスのデコレーションで彩られたケーキ。
クリスマスイブに楽しむ方も多いのではないでしょうか。
(長岡記者)「ショーケースの中はクリスマス一色です。25日までクリスマス用のケーキが並ぶということです」
札幌市東区の菓子店では、クリスマスを前に続々とお客さんがケーキを買い求めていました。
(買いに来た人)「毎年買っています。1年に1回だから、その時だけでも」
こちらの店で1番人気なのは「いちごのクリスマスデコレーション」です。
(長岡記者)「イチゴの酸味と特製クリームの甘さが非常にマッチしていて美味しいです」
一方、物価高騰の波が収まらず、消費者も手を出しにくくなっている中、少しでも多くの人にクリスマスケーキを楽しんでもらおうと、こんなケーキも販売しています。
(長岡記者)「中に入っているのはベリージュレですが、イチゴのようなツブツブ感を感じます」
こちらのケーキはイチゴの代わりに、甘酸っぱいベリージュレをサンドしています。
(もりもと北15条店 佐野美羽さん)「ニーズに合わせてこちらの2種類をご用意させていただきました」
デコレーションケーキと比べて650円価格を抑えています。
材料費が値上がりしている中、細かい工夫で価格を抑えています。
一方、札幌市北区にあるケーキ店では…
こちらの店舗で需要が高まっているのは、カットケーキです。
ホールケーキよりもいろいろな種類を少しずつ楽しめるのが魅力です。
しかし、物価高の影響により、店は価格を上げざるを得なかったといいます。
(パティスリー・リーモ 石森巧朗さん)「ケーキのクオリティはできるだけ落としたくないので、そのままのクオリティで少し値上げさせていただいております」
2025年はタマゴや乳製品が高騰した影響で、2024年より1割ほど値上げしました。
それでも、ケーキを少しでも味わってもらおうと、店はある工夫をしています。
様々な種類のイチゴを市場で安く購入し、自分たちで仕分けをして、形の良いものはデコレーションに、そうでないものはケーキの中にサンドしています。
イチゴをふんだんに使ったこちらのケーキは…
(石田記者)「クリームの甘さとイチゴの酸味が合っていて、とっても美味しいです」
アーモンド生地にカスタードクリームとバターを合わせ、たくさんのイチゴがサンドされています。
(パティスリー・リーモ 石森巧朗さん)「クリスマス限定のケーキがありますので、ぜひ食べていただいて、楽しいクリスマスをお過ごしいただければと思います」
物価高騰が続くなか迎えるクリスマス。
店はさまざまな工夫を凝らして提供しています。