慎重にならざるを得ない捜査「容疑者は弁解可能な状況」旭山動物園で妻の遺体損壊か…逮捕から1週間
北海道・旭山動物園の焼却炉に妻の遺体を遺棄したとして、飼育員の男が逮捕されて5月7日で1週間となります。
警察は殺人の疑いも視野に捜査していますが、最大の物証となる遺体が一部しか見つかっていない中、犯行をいかに立証するかが今後のカギとなりそうです。
旭川市の旭山動物園です。
連休明けの7日も大勢の客で賑わっていました。
動物園によりますと、ゴールデンウイークと重なった5月1日から6日までの来園者数は5万2179人で、2025年の4万人台を大きく上回ったということです。
(来園者)「人気のところだし、やっぱりみなさんいろいろあっても来たいと思うんじゃないですか」
(来園者)「旭川の顔ですし。毎月何回も来たい。応援したいと思います」
来園者から聞かれる動物園への温かい声。
念頭にあるのはあの事件です。
(鷲見記者)「鈴木達也容疑者が出てきました。フードを目深にかぶり、表情はうかがえません」
旭山動物園に勤務する鈴木達也容疑者33歳は3月31日ごろ、旭山動物園に妻の由衣さん33歳の遺体を運び込み、燃やすなどして損壊した疑いがもたれています。
警察によりますと、園内の焼却炉から由衣さんの遺体の一部が発見され、調べに対し鈴木容疑者は「間違いありません」と容疑を認めているということです。
(山本記者)「逮捕から1週間経った鈴木容疑者の自宅には、今も規制線が残されています」
鈴木容疑者の逮捕から1週間が経ち、事件や夫婦の関係についても少しずつ事実が明らかになってきました。
(鈴木容疑者)「それぐらい身近にいる生き物なんですが、彼らは隠れながら生きなきゃいけません」
旭山動物園の飼育員として動物の魅力を来園者に伝えていた鈴木容疑者。
その一方、妻・由衣さんとの日常生活に不満があった趣旨の供述をしていたことや、由衣さんに対し「残らず燃やし尽くしてやる」などと脅していたとみられることもわかっています。
任意の事情聴取では由衣さんの殺害もほのめかしていましたがー
ただ、最大の証拠である遺体が焼けてしまったとすれば、捜査は慎重にならざるを得ないといいます。
(中村弁護士)「人骨の一部しか発見されていないとすると、殺害態様を示す痕跡はご遺体からは分からないわけですね。たとえば事故死であったり過失だったり正当防衛。容疑者としてはいくらでも弁解は可能な状況にあります。そういったところをちゃんと覆す証拠、状況証拠、物証、こういったものを集められるかどうか。そこが捜査の最大のポイントになっていると思います」
夫婦の間に一体、何があったのかー
警察は殺人の疑いも視野に引き続き捜査を続けています。