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ハッチから57トン以上の海水流れ込んだ可能性 船は36度傾いたか 知床遊覧船沈没事故3回目裁判

北海道知床沖の遊覧船沈没事故で、運航会社社長・桂田精一被告の3回目の裁判が開かれ、船舶の専門家が、ハッチから57トン以上の海水が流れ込んだ可能性を指摘しました。

業務上過失致死の罪に問われているのは、「知床遊覧船」の社長・桂田精一被告です。

起訴状によりますと、桂田被告は2022年4月、業務上の注意義務を怠り、知床沖で遊覧船「カズワン」を沈没させ、乗客乗員26人を死亡させたとされています。

12月24日午前10時から始まった3回目の裁判では、船舶の専門家が出廷し、5分の1サイズの船の模型を使った実験結果を明らかにしました。

当時の気象条件のもとでは船が36度傾いていたことや、ハッチから57トン以上の海水が流れ込んだ可能性を指摘し、海水の流入を防げば沈没しなかったのではないかなどと証言しました。

このほか知床遊覧船の元従業員の証人尋問も行われていて、裁判は午後5時ごろまで続く予定です。

12/24(水) 16:19

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