スケソウダラのすり身が高騰 外国に「買い負け」が背景か かまぼこ店で平均10%の値上げも 北海道
アッツアツのおでん。
出汁がよく染みた練り物はこの時期、特に恋しくなります。
(客)「うまっ」
(客)「うまいわ、しみしみ」
(客)「はんぺんです。もちもちして味が染みておいしかったです」
お通しで「おでん食べ放題」をウリにしている札幌市内の飲食店はいま、悩みを抱えています。
(だし劇場○△□札幌総本店 小山智大さん)「練り物系が少し値上がりしていますね」
それは…ちくわなどの原料となるスケソウダラのすり身の高騰です。
(だし劇場○△□札幌総本店 小山智大さん)「さつま揚げとかは半分に切らせていただいたり、ちくわも半分にしたり」
サイズを小さくしたり、盛り合わせでは価格の安定したものを混ぜて全体のコストを抑えるなどの工夫をしています。
それでも、ちくわやはんぺん、さつま揚げといった練り物はおでんに欠かせません。
影響は深刻です。
(だし劇場○△□札幌総本店 小山智大さん)「ちょっときついんですけど、お客さんに安い値段でおでん食べ放題を提供できるよう、いろいろ工夫しながら今後も頑張り続けたい」
主力のアメリカ産スケソウダラのすり身。
直近9月の価格は、同じ月で比較するとこの10年で2倍に!
不漁に加え、需要の高まりによって、外国との買い付け競争に負ける「買い負け」が背景にあるとみられています。
スーパーにも値上げの波が押し寄せています。
(マルコストアー 山川悟史社長)「こちらがかまぼこのコーナーになります。昨年度から比べると10~15%販売価格も上がっています。みそ汁や鍋に入れるすり身も、3年くらい前に比べて3割~4割ほど高くなっている」
(客)「(値段は)上がった感じがします。特売じゃないと買えなくなりました」
(客)「練り物は高いですね。おでんとかこの時期は多いんだけど、ちょっと考えちゃいます。ちょっとやっぱりきついですよね」
(マルコストアー 山川悟史社長)「冬需要が高いものがこれ以上(値段が)高くなると、物価高の中、手軽におでんで少しでも食費を抑えるのが難しくなるのが一番感じるところ。(値上げで売れ残ると)値引きや廃棄ロスが増えると店の収益を圧迫します。手に取って買っていただける努力をするしかない」
創業大正3年、小樽市の老舗かまぼこ店です。
一番人気は「いかつまみ」。
すり身にイカやニンジン、タマネギを混ぜた揚げかまぼこです。
この日も名物のかまぼこ目当てに買い物客が訪れていました。
(記者)「かまぼこ好きですか?」
(子ども)「だいすき」
年末のかき入れどきはもうすぐ。
しかし、9月には平均10%の値上げを余儀なくされました。
(大八栗原蒲鉾店 栗原康会長)「世界中でスケソウダラの資源の奪い合いが起きている。(値段を)上げるのは本当につらいんですよ。僕らも上げないで安定したものをおくりたい。とりあえず年末に向けてすり身は確保したので、安心してかまぼこを楽しんでほしい」
おでんや正月料理など、これからさらに需要が高まる「すり身」。
食卓で楽しむには財布との相談が必要となりそうです。
