軍事衝突の長期化懸念「ナフサ」値上がりですでに製造業に影響 エネルギー節約の呼びかけは?北海道
(長南記者)「白石区の工場です。続々と作られているのが、プラスチックでできた容器です」
この会社では主に水産加工品を入れるプラスチック容器を製造していて、こちらの「イクラ」を入れる容器など、およそ300種類を生産しています。
じつは、このプラスチック製品がいま苦境に立たされています。
その原因は、緊迫する中東情勢です。
ホルムズ海峡の事実上の封鎖により、中東からの原油の輸入が減少。
軍事衝突が長期化する懸念が広がっています。
製品のもとになっているのは、原油を精製してつくるこの「ナフサ」です。
これまで日本は中東からの輸入に頼っていたことから「ナフサ」の品不足と値上がりが深刻になっています。
(マルイ包装 細田優専務)「原料メーカーからこのように値上げの案内ということできています」
こちらの会社でも3月、取引先から原材料価格を3割から4割値上げするという連絡がきたといいます。
(マルイ包装 細田優専務)「相当厳しくなってくるでしょうね。納品数量が減らされたりとなるでしょうし。1か月から2か月の間には(製品を)値上げせざるを得ないんじゃないかと思います」
政府は石油や石油製品の備蓄は十分あると強調しています。
また、経済の停滞を招きかねないエネルギーの節約に関してはー
(高市首相)「私はこの経済活動にあまりブレーキをかけるような形で、今すぐこのように節約をしてくださいと申し上げる用意はございません」
一方、専門家はー
(エネルギー経済社会研究所 松尾豪代表)「(政府が節約を呼びかける)可能性は十分あると思います。この中東情勢、ホルムズ海峡の封鎖が続くと、代替調達が6割・7割など例年通り集まらない場合は、備蓄が目減りしていくことになってしまう。節約のレベルを上げてくださいということになる。少し厳しくなっていく可能性があると頭に入れておく必要がある」
中東情勢の悪化による暮らしへの影響は今後さらに広がっていく恐れがあります。