気温0.7℃の寒さ…避難所ではダウン姿の人も 自宅の防災グッズ「冬仕様」になっているか点検を
12月9日に発表された「北海道・三陸沖後発地震注意情報」では、今後1週間の間に大規模地震が起きる可能性があるとされました。
店ではさっそく防災グッズの特設コーナーが展開されています。
8日午後11時15分ごろ、青森県東方沖を震源した地震が発生し、函館市で震度5強、浦河町や千歳市などで震度5弱を観測しました。
この強い揺れで物が倒れたり家の中で転倒したりするなど、道内では少なくても11人がけがをしました。
(気象庁地震火山部 原田智史さん)「北海道・三陸沖後発地震注意情報を発表しました」
気象庁は地震発生後、「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を発表し、今後1週間の間に大規模地震が起きる可能性があると話しています。
札幌のホームセンターを訪ねてみるとー
(石田記者)「こちらの店舗では、今回の地震を受けて、入り口すぐに災害時でも使える商品を販売しています」
とくに大切なのが冬の災害への備えです。
(ジョイフルエーケー屯田店 広地和弘さん)「手軽な小型のストーブになっていまして、カセットガスで使うことができるカセットガスストーブです」
これは万が一の停電の時にも使用できるとあって、2024年のいまの時期と比べておよそ6倍の売り上げだといいます。
また、こちらの商品は防水アルミ素材のシートです。
体温を逃がさない構造のため、体を温めることができます。
コンパクトに折りたたんで防災リュックに常備しやすいのも特徴です。
8日の地震から防災用品を買いに来るお客さんが増えています。
(買いに来た人)「きょうは防災グッズを買いに来ました。ガスボンベのストーブは持っているので、ガスボンベとかがやっぱり必要だな。あとお水ですね」
(ジョイフルエーケー屯田店 広地和弘さん)「これを機にご自宅の防災用品が、ご家族の方がきちんと過ごせるだけの備蓄があるかですとか、冬の対策ができた防災準備になっているかを点検していただけると良い」
8日に発生した地震では、冬の寒さの中での避難となりました。
浦河町では9日午前0時ごろで気温は0.7℃。
避難所ではダウンコートを着る人の姿も。
その中、浦河町の避難所ではー
(浦河町教育委員会 鳥居亀一さん)「段ボールベッドを用意してそこで寝ていただいた。備蓄用の毛布を配った。寒さに対しては万全な対応をとっている」
今回の地震で浦河町では9か所の避難所を開設、寒さに備え1110枚の毛布が用意されました。
そして、専門家はさらに冬の「避難手段」について新たな課題を指摘します。
(北海道大学 高橋浩晃教授)「歩きづらい所で徒歩で避難するということは中々難しい場所も多い。都市部では車で避難すると渋滞してしまう。地域ごとに冬の場合も想定して、どういう避難が適切なのかということを改めて検討していくことが必要」
今回、避難中に70代の女性が凍結路面で転倒し、左腕を骨折する事案も発生しました。
いつくるか分からない冬の大規模地震。
落ち着いて行動するためにも、防寒グッズや避難の方法など情報収集と事前の準備が大切です。