ハンターの命守る「箱わな」ヒグマを遠隔確認…メール送信 初期費用は数十万円 費用対効果を検証へ
養鶏場が襲われるなど、ヒグマの出没が相次ぐ北海道岩見沢市で、捕獲に使う箱わなに新たな装置が導入されました。
ハンターの命を守る最新の仕組みとは。
激しく暴れるヒグマ。
先週、岩見沢市内の箱わなで捕獲されました。
実は、この箱わなにはある「最新の仕組み」が備わっているのです。
(山本記者)「このように箱わなにクマが入ると、離れたところでも確認できるように、こちらのスマホに画像が届きます」
ポイントは箱わなに設置されたこの装置。
「モノ」とインターネットをつなぐ「IoT技術」を使った「次世代箱わな」なんです。
一体、どのような仕組みなのでしょうか。
(マクニカ 田中義一さん)「扉が閉まると同時に上部に付いているIoTセンサーのマグネットが離れることでメールが届くような仕組み」
センサーにより、木に取り付けられたカメラが現場を自動撮影。
画像付きのメールが、ハンターのスマホに送信されるんです。
最新の技術を導入した理由、それはハンターの安全確保です。
これまで、箱わなを設置した後には、獲物がかかっているか毎日のように確認する必要がありました。
ただ、その際、ばったりクマに遭遇したり、捕獲された子グマの近くにいる親グマに襲われたりと、ハンターにとっては命がけだったんです。
この箱わなでは、中にクマがいるかを遠隔で確認できるため、こうしたリスクを減らすことができます。
(農作物鳥獣被害対策アドバイザー 原田勝男さん)「常に危険はクマの場合は付きまとう。子が入って親がいたとかこの場所でも何度もあります。危険度を減らす意味でセンサーは非常にありがたい」
この装置の初期費用は数十万円、年間のランニングコストは数万円で、市では8月から試験導入しています。
(岩見沢市農業振興課 尾坂繁樹さん)「使ってみてハンターさんの意見を聞きながら、今後どうするか決めていきたい」
危険と隣り合わせのハンターの命をどう守るか。
市は費用対効果を検証し、本格導入を目指すとしています。
