季節が違うと味も違う!?札幌の中心部で養蜂場「札幌って豊かだな」はちみつの魅力 北海道
札幌の中心部に養蜂場があるのをご存じでしょうか。
その場所は、ビルの屋上です。
なぜ、ここではちみつをつくっているのか。
「屋上養蜂場」ならではの魅力に迫ります。
札幌中心部のビル屋上…ミツバチの巣箱がずらり!
焼きたてのチーズトースト。
そこにたっぷりとかけられたのは「はちみつ」です。
(客)「濃厚で香りが豊かでおいしいです」
(客)「すごい香りが立って、違いもあって、食べ比べすると面白い」
札幌市豊平区のカフェでは、トーストにはちみつを合わせたメニューが人気です!
(喫茶とギャラリー なみなみ 南紹子さん)「第一にものすごくおいしい。はちみつは毎日食べる人もたまにしか食べない人もいるが、産地を意識して、こういう花の蜜が入っているんだと感じながら食べると、また豊かな食体験になるのでは。お客さんにも紹介したいなと思って取り入れました」
すっきりとした甘さが特徴のこのはちみつ。
札幌市中央区のこちらのビルでつくられているということですが…いったいどこで?どのように?
階段を上がっていくと、屋上に出ました。
そこには…ミツバチの巣箱がずらり!屋上に養蜂場があるんです。
ここで活動しているのは「サッポロ・ミツバチ・プロジェクト」通称・「さっぱち」です。
2010年からはちみつづくりをしています。
「さっぱち」の発起人で理事長の酒井秀治さんです。
なぜ、この場所で養蜂場を始めたのでしょうか。
蜜を集めやすい環境整う「札幌」季節によって味わいに違いも
(酒井秀治理事長)「日本で1番最初に都市養蜂を始めた銀座の方に聞いたら、札幌はめちゃくちゃ花が多いし、おいしいはちみついっぱいとれるよと言われて。色んなスイーツに使われると、おもしろいことになるんじゃないかなと」
養蜂場は一般的に、蜜のある植物が多く木陰のある山間部が適しているとされていますが、色とりどりの花が咲き誇る札幌は、大通公園や豊平川の河川敷など蜜を集めやすい環境が整っています。
巣箱にいるおよそ16万匹のミツバチは、半径3キロから4キロの距離を飛びますが、この屋上はその圏内。
絶好の「養蜂スポット」だといいます。
(酒井秀治理事長)「札幌の真ん中でしかとれないはちみつ。季節が違うと、味も色も香りも違うものがとれて、『札幌って豊かだな』とはちみつを通して感じられるということを、自分たちがものを生産することを通して考えられているというのが良いと思っています」
季節によって味わいが異なるのも魅力の一つです。
シナノキの花などから7月にとれたはちみつは黄色く透き通っています。
(石田記者)「すごく甘いです。濃厚で、キャンディーのような甘さです」
一方で、2025年9月にとれたイタドリなどのはちみつは色が濃く、とろみも強くなっています。
(石田記者)「花の香りがふわっと広がります。比べてみると、甘さは控えめで、後味に苦みと酸味を感じます」
アンテナショップでも販売されるなど人気を呼んでいる「さっぱち」のはちみつ。
札幌の中心部に養蜂場を設けるメリットはほかにもあります。
この日、地域の小学生が訪れていました。
(子ども)「どうしてこの女王バチは頭を穴に突っ込んでいるんですか?」
(本田真琴事務局長)「なんでだと思いますか?」
(子ども)「はちみつを生成する?」
(本田真琴事務局長)「卵を産む場所を探しています。女王バチは毎日巣の中を歩き回って、1000~1500個の卵を産んでいます」
(子ども)「はちみつの匂いする」
ミツバチの生態を教えてもらったりはちみつをつくったりする作業も体験!
誰でも気軽にミツバチに触れることができる学びの場にもなっています。
(本田真琴事務局長)「誰でも気軽に参加できる間口の広い場所。ちょっとミツバチ興味あるなとか札幌でそういうことをやっていて面白そうだと思ってもらった方に来てもらいやすくしている」
(子ども)「こんなに街中なのに屋上でハチを育てられるなんてすごいなと思った。ハチさんに感謝して食べたいです」
(酒井秀治理事長)「札幌のマチだからおいしいはちみつがとれる。札幌が良いマチだと自慢したくなる1つのものとしてはちみつがあったら、大げさだけどうれしい。(屋上は)普段は使われない場所じゃないですか。そこにこれだけの人が集まってやっている。そんな交流って普通はできないものをミツバチがつないでくれた」
自然の豊かさや季節の移り変わりを知らせてくれる屋上の養蜂場。
蜜を集めて行き交うミツバチが札幌の中心部に人々を集わせています。
