猟銃が戻った砂川ハンター 7年ぶりパトロールも…猟友会は緊急銃猟「要請受けない」制度の課題を指摘
最高裁で逆転勝訴した北海道砂川市のハンターが4月14日、7年ぶりに猟銃を手にしてパトロールを行いました。
喜びの一方で口にしたのは、緊急銃猟制度の課題でした。
車から猟銃を取り出したのは、砂川市のハンター・池上治男さんです。
7年ぶりとなる、猟銃を手にしてのパトロール。
時折、笑みがこぼれます。
池上さんは2018年、クマ駆除のために発砲した際、民家などに銃弾が当たる恐れがあったとして猟銃の所持許可を取り消されました。
しかし3月、最高裁は二審の判決を破棄。
「処分の取り消しは違法」とする池上さんの逆転勝訴が確定しました。
(道警生活安全部 徳田一志保安課長)「池上様にご不便・ご負担をおかけしたことに対しおわび申し上げます」
この判決を受け、池上さんの元に猟銃が返還されたのです。
14日朝、砂川市・こどもの国のパトロールを行った池上さん。
猟銃を持つのは7年ぶりです。
その様子に、ハンターの資格を持つ記者が密着しました。
(記者)「やっぱり安心感は違いますか?」
(猟友会砂川支部 池上治男支部長)「そりゃ違うでしょ。ハンターは危険が伴うから、銃がないとダメ」
地面を調べ、クマの足跡がないか入念に確認します。
(猟友会砂川支部 池上治男支部長)「足跡があるでしょ、シカの足跡。(クマを)このラインで見ている、実際に。この上でヒグマのフンがあった」
無線で連絡を取り合いながら、およそ2時間調査。
痕跡は見つかりませんでした。
(猟友会砂川支部 池上治男支部長)「ハンターとしては銃があって当然だよね。元に戻ったというだけの話。私としてはごく普通に戻ったなと」
日常へ戻った一方、砂川支部では大きな決断をしました。
市街地で出没した場合でも緊急銃猟を実施しない方針を固めたのです。
(猟友会砂川支部 池上治男支部長)「猟友会の支部長としても、ハンターに要請してやってくれって言えないから頼めないし、私の事案もあったので、要請を受けない」
緊急銃猟は実施せず、より安全な、箱わなでのクマ駆除を目指します。
(猟友会砂川支部 池上治男支部長)「緊急銃猟も必要だろうけど、それが具体的に、ハンターの責任にならないものにしていくことも必要だし、それがみんなのためになると思う」
2026年も始まった、クマが出没する季節。
ハンターが安心して活動できる環境づくりが求められています。