【音声】警察無線のような音「取り調べを実行せよ」事件の犯人に仕立て上げられ…詐欺電話の内容は
2026年、北海道内で過去最悪のペースで発生している特殊詐欺事件。
郵便局員や警察官を名乗る男から実際にかかってきた「詐欺電話」の内容とはー
(郵便局員を名乗る男)「東京の新宿郵便局から、受取人福岡県在住の@@さまに対してレターパック1点発送されたの間違いないですか」
(男性)「僕はしていないです」
これは、郵便局員を名乗る男から旭川市に住む70代の男性にかかってきた、電話の実際の音声です。
8月19日、男性のスマートフォンに電話があり、「自身のマイナンバーカード7枚を福岡に送った覚えはあるか」などと言われたといいます。
「特殊詐欺」の電話です。
(男性)「マイナンバーカードが悪用されると困るので被害届を出したら良いと(男に言われた)」
電話はそのまま福岡県警の警察官を名乗る男に繋がります。
(警察官を名乗る男)「これは大きな事件で、テレビのニュースでは報道されていません。現在大規模な捜査が行われている最中で機密案件」
男性は一転して、マネーロンダリング事件の犯人に仕立て上げられたといいます。
さらに、電話越しに聞こえてきたのは、警察官を名乗る男が警察本部とやりとりをしている無線のような音声でした。
(警察無線風)「当該個人の情報が不正に利用され、不正発送とマイナンバーカードが偽造されたもよう」「捜査二課、追って回答する」「巨額の不審な資金移動を確認したため、警察庁より重要監視リストに指定されている。本件大規模マネーロンダリング事件の口座関与の疑いがあるため、ただちに当該対象者に対する全面的な取り調べを実行せよ。以上」
この通話のあと、男性は仕事の予定があったため一度電話を切ったといいます。
(男性)「おかしいなと思ったけど、そうなのかなみたいな。国際的なマネーロンダリングだからみたいな。家に帰ってやっぱり変だと思って、本物の警察に連絡した」
男性は警察相談ダイヤル「#9110」に電話し、詐欺未遂事件が発覚。
一歩手前のところで詐欺被害にあわずに済みました。
道内で2026年に発生した特殊詐欺事件は、8月までで534件。
被害総額は約38億円と過去最悪のペースです。
このうち警察官をかたる詐欺の被害総額は約12.8億円にのぼります。
(旭川東警察署 今泉勇輝生活安全課長)「劇場型ということで、高揚感をもたせて判断力を鈍らせるところが手口の肝。そこを1回リセットするのに電話を切って冷静に考える時間を設けたのが、今回の被害防止のポイントになった」
様々な手口で相次ぐ特殊詐欺。
身に覚えがない電話があった際には、一度電話を切り、警察や家族などに相談することが大切です。
