給料以外でも満足感を提供!「第3の賃上げ」企業工夫 食事手当や旅行代補助など策さまざま 北海道
基本給の引き上げや定期昇給に続く「第3の賃上げ」をご存知でしょうか。
食事手当や家族旅行の補助など、給料以外のところで満足感を得てもらおうという取り組みが始まっています。
正午すぎ。
(ホッコウ物流共配営業所 槙本哲也さん)「お昼なのでちょっと買い物に行ってきます」
札幌市白石区にある物流会社で働くこちらの男性。
向かったのは近所のコンビニエンスストアです。
(ホッコウ物流共配営業所 槙本哲也さん)「きょうはサンドイッチとサラダと飲みものです」
昼食代は合わせて1000円近くに。
物価高の中、毎日の負担は大変だといいますが…
(ホッコウ物流共配営業所 槙本哲也さん)「食事補助を会社から受けていて、こちらのチケットレストランという制度に福利厚生で入っていて、そちらを昼にあてるようにしているので大変助かっています」
実は、槙本さんが勤める会社では福利厚生として、ひと月あたり2500円の食事手当を導入しています。
手当はカードに電子マネーとして入金される仕組みです。
(ホッコウ物流共配営業所 槙本哲也さん)「この制度が始まる前は食費を考えてサンドイッチとコーヒーだけだったんですけれど、こういう補助がありますので1品増やせる。大変助かっています」
こちらの会社ではトラックドライバーの採用と定着が課題です。
勤務時間や場所が不規則な従業員のために、食事手当を導入することで企業としての魅力向上を図っています。
実はいま、こういった福利厚生を定期昇給・基本給の引き上げに続く“第3の賃上げ”として導入する会社が増えているといいます。
(エデンレッドジャパン 天野総太郎代表)「導入リスク・コストは通常の賃上げより低い。従来型の賃上げに限界が見え始めているいまこそ必要なのが、従業員が生活向上を実感できる新たな選択なのではないか」
実際、道内の2025年の賃上げ率は4.91%と全国平均以下。
物価高もあり、実質賃金も全国平均を下回っているのが現状です。
第3の賃上げ導入のメリットは会社側にもあるようです。
美容業界の転職サポートなどを行う会社で実践しているのが…
(walk-on 小林理嗣社長)「当社はリゾートワークスという福利厚生のサービスを利用しています。出張費とか旅行費を安く泊まれるようなサポートサービス」
こちらの会社では、会社側が一定の費用を払うと宿泊施設を最大80%安く予約できるサービスを利用しています。
社員はこの福利厚生を活用して、お得に家族旅行などを楽しむことで満足感を得られるといいます。
一方、会社側もメリットを感じています。
(walk-on 小林理嗣社長)「(会社側の)費用負担はあるけれど、退職してしまうリスクとか、新たに採用をするコストを考えると、こういうサービスを使ったり賃上げをするのはすごく重要なんじゃないかなと思います」
働き手と会社側、双方にメリットを感じる「第3の賃上げ」。
物価高が止まらない中、より一層生活を支える福利厚生が広がっていくかもしれません。