アイヌ✕人間国宝!ウポポイに坂東玉三郎さんがやってくる 伝統舞踊と歌舞伎の意外なつながり
あの人間国宝の歌舞伎俳優・坂東玉三郎さんが2月、北海道白老町のウポポイで公演します。
アイヌ民族の伝統舞踊との初めての共演ということです。
どのようなつながりがあるのでしょうか。
アイヌの伝統楽器・ムックリに、力強い弓の舞。
開業から5周年を迎えた白老町の民族共生象徴空間ウポポイです。
この場所で2月には特別な公演が予定されています。
それは、アイヌの伝統舞踊と歌舞伎との初めてのコラボレーションです。
ゲストに迎えるのは、人間国宝の歌舞伎俳優・坂東玉三郎さんです。
アイヌ舞踊と歌舞伎、なぜ2つの伝統芸能が交わるのかー
その秘密は、アイヌの衣服などに使われる木の皮でつくられた織物「アットゥシ」に隠されています。
江戸時代中期から明治にかけて、北海道から本州へとニシンや昆布などを運んだ「北前船」。
船乗りたちは機能性に優れたアットゥシを好んで身に着け、その華やかな装飾から一種のステータスとなっていました。
そしてこのアットゥシは、北前船を通じて歌舞伎の世界にも伝わります。
三大名作のひとつ「義経千本桜」の舞台衣装にアットゥシが登場。
いまから250年以上も前の江戸時代、歌舞伎にアイヌ文化が取り入れられていたのです。
(ウポポイ 荒田裕樹さん)「歌舞伎を見たことがないのですごい楽しみ。同じ伝統芸能をコラボレーションすることは新しい試み。ウポポイでできることをうれしく思っている」
長い時を経て再び繋がる2つの文化。
荒田さんを中心に本番に向けた準備が進められていました。
(ウポポイ 荒田裕樹さん)「3時の公演が最後なので、3時半~5時まで自由に使って練習ができる」
当日の公演は伝統芸能上演「イノミ」。
アイヌ語で「神・カムイへの祈り」を意味します。
あらゆるものに魂が宿ると考え、カムイへの「感謝」の思いが込められています。
(ウポポイ 荒田裕樹さん)「このイノミというプログラムは一切日本語が出てこなくて、アイヌ語だけの公演になっている。本番に向けてみんなでブラッシュアップして本番に挑みたい」
アイヌの伝統舞踊と歌舞伎が初めて共演するウケシコロは、2月1日にウポポイで開かれます。