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銀価格が3年で4倍に高騰 歯科医院は「赤字になる」銀歯を作れば作るほど苦境に 北海道

高値が続く金に加え、銀の価格も高騰しています。

その影響は歯の治療現場にも広がっていて、いま歯医者が苦境に立たされています。

(ザ・ゴールド札幌狸小路3丁目店 大西尚美店長)「こちらが銀製品です」

(記者)「銀製品の人気は高まっている?」

(ザ・ゴールド札幌狸小路3丁目店 大西尚美店長)「電話や店頭での問い合わせと、品物の持ち込みもあわせて増えている」

札幌市内にある貴金属の買い取り専門店です。

年々銀の価格が年々上がっていて、1グラム当たりの価格は3年前100円を切っていましたが、2月は400円を超え、およそ4倍に高騰しました。

世界情勢の不安定化をうけて金とともに銀も注目されているほか、太陽光パネルなどにも使われていて高騰しているとみられています。

(ザ・ゴールド札幌狸小路3丁目店 大西尚美店長)「3年くらい前の100円前後だった頃は、査定額を提示すると『そんなもんか』とやめる人が多かったが、(いまは)成約する客の数が増えている。注目度が上がっている」

札幌市内の歯科医院です。

銀の価格高騰が歯科医療の現場にも思わぬ影響を与えているといいます。

(谷口歯科診療所 谷口昭博院長)「こちらが銀歯の元々の金属、金銀パラジウム合金です」

銀歯の材料となる金銀パラジウム合金。

成分のおよそ半分が銀、金も12%含まれます。

金銀パラジウム合金の価格も高騰しています。

ここ1年で倍近くまで跳ね上がりました。

この急激な価格高騰が歯医者に重くのしかかっているといいます。

(谷口歯科診療所 谷口昭博院長)「保険治療で決められている保険点数と技工代・金属代を比べると赤字になってしまう」

医療費は医療行為ごとに国が定めた点数「診療報酬」によって定められています。

物価などを踏まえて改訂されますが、銀などの価格高騰に追いついていない状況です。

谷口歯科では奥歯用の銀歯の場合、必要な材料費や歯科技師に支払う技工代などで2万500円かかりますが、国が定める診療報酬を基にした患者への請求額は2万270円。

作れば作るほど赤字となってしまうのです。

(谷口歯科診療所 谷口昭博院長)「月とまでは言わないですけども2、3か月に1回見直しがあるとありがたい」

先行きが見えない銀の高騰。

意外な影響の余波に歯医者の苦境はしばらく続きそうです。

03/21(土) 08:17

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