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「弟を見殺しにして食べたラーメンは美味しかったですか」遺族の怒りと訴え… 江別集団暴行死

北海道江別市で男子大学生が集団暴行をうけ死亡した事件の裁判員裁判で、川村葉音被告ら3人に対して、6月25日に判決が言い渡されます。

強盗致死などの罪に問われているのは、川村葉音被告(21)と滝沢海裕被告(当時18)、少年(当時16)のあわせて3人です。

起訴状などによりますと、3人は2024年10月、江別市の公園で長谷知哉さん(当時20)と交際していた八木原亜麻被告らと共謀し、長谷さんに暴行を加えて死亡させた上、現金やカードを奪うなどしたとされています。

裁判の最大の争点は量刑です。

3人はいずれも起訴内容を認めていて、札幌地裁は3人に対し「強盗致死罪が成立する」との判断を示し、分離して審理が進められてきました。

強盗致死罪の法定刑は「死刑または無期懲役」と定められていますが、関与の度合いによって検察の求刑が分かれています。

検察は川村被告に対して、「暴行や金品の要求は自発的な行動」などと指摘し、無期懲役を求刑。

滝沢被告については、自ら暴行を加えるも「犯行を主導したとは認められない」として、懲役20年を求刑しました。

また、6月19日には当時16歳の少年の審理が結審し、検察は懲役10年以上、15年以下の不定期刑を求刑しました。

弁護側はそれぞれ情状酌量を求めています。

【弁護側による少年(当時16)の母親への証人尋問】

6月18日の裁判では、少年(当時16)の母親の証人尋問や被告人質問が行われ、6月19日の裁判では、被害者遺族による意見陳述などが実施されました。

Q.過去に(主犯格とされる)川口(侑斗被告)に殴られていた。知っていた?

A.一回顔があざだらけで、鼻が曲がっていたので、本人には聞いたが川口くんの名前は出てこなかった。あとから川口くんにやられていたと知った。

Q.家族や被害者に伝えたいことは?

A.息子が取り返しのつかないことをして大変申し訳ありませんでした。息子と償っていきたいと思っています。本当に申し訳ありませんでした。

【検察による少年(当時16)の母親への反対尋問】

検察側

Q.今回の共犯者のなかで被告人が一番早く社会復帰すると思うがどうするか?

A.息子と話してまた同じことにならないように、社会に出てなにか困れば話を聞いてあげて、今までできなかったことをやってあげて、ちゃんと自立してくれるようにまず見守りたいと思います。

【弁護側から少年(当時16)への質問】

■主犯格とされる川口被告について

Q.川口(被告)に恩があって助けたと言っていたよね、恩の中身は?

A.いじめられたときにいじめてきた人たちが電話かけてきて、こう出ればって中間に入ってくれました。自分が家帰れないとき、泊めさせてもらったりとかご飯を作ってもらいました。

Q.君にとって川口(被告)は事件当時どんな人だった?

A.最初はずっと怒ってるなみたいな感じでした。

Q.そんな人となんでずっと一緒にいたの?

A.助けてもらったので、ずっと一緒にいました。

Q.川口(被告)ってどんな人と1つの単語で答えてくださいと言ったらどうなる?

A.ちょっとめんどくさいって感じでした。

Q.なんで川口(被告)に言われるまま動画を撮ったの?

A.あんまわかんないですけど、言われるままに撮りました。

Q.君が思う恩返しってなに?

A.自分では同じことしてもらったことを、それ以上かそのまま返すことだと思います。

Q.自分が一番だめだったところは?

A.優先順位を間違ったところとばれなきゃいいや、少しだったらいいやと思ったこと。川口くんとの友達関係を優先してしまったこと。

【検察側から少年(当時16)への質問】

■事件後について

Q.あなたと川口(被告)が知っている友達の家に行って何があったか説明した?

A.それはした。

Q.そこに川口(被告)のお父さんとお母さんが来た?

A.はい。

Q.どんな様子?

A.そのときお兄さんもいて、きれてて人を死なせて何やってたんだと言っていました。

Q.自分に言われたわけではないけどどう思った?

A.早く警察に行きたいとか、親にもちゃんと話したいなとか思ってた。

Q.あなたの母親の話やきょうのあなたの話を、今回亡くなってしまった方の家族はどういう気持ちで聞いていると思う?

A.想像もできないくらい悲しんでいたり、辛かったりとかそういう気持ちだと思います。

【被害者・長谷さんの姉の意見陳述】

川口(被告)に恩があるからといって何でもするのか。

サンダルに血がついているからといってイライラするのも全くわからない。

あなた方が暴行したからでしょ。

「わー、これ花火だ」と口にすることが本当に信じられない。

あなたが盗んだモバイルバッテリーは、2か月前に弟が働いたアルバイト代で釧路に帰省したときに私と選んで買ったものだった。

弟を見殺しにして食べたラーメンは美味しかったですか?

声が出るほど笑っていましたが、そんなに面白かったですか?

若いから、主犯はあいつだから、そんなこと関係ない。人を殺しているのだから。

絶対に許すことはできません。

殺したいくらいの気持ちです。

弟の無念を晴らしてあげたいです。

【論告】

検察は、少年はその場の状況を直ちに理解して犯行に加わったとを指摘。責任は軽微とは言えないと主張しました。

・少年は自らの意思で被害者への暴行を決意し、苛烈な暴行を加えた。

・16歳で若年と言ってもバイト経験や仕事経験があり、社会で金銭を得て生活することもできていた。

・少年は一定の社会経験があり、誰に対しても付き従うというものではなく、相手をみて迎合的態度をとる一種の損得勘定のような思考を持ち合わせており、判断力が未熟とは言えない。

一方で、少年が犯行を主導したとは認められないこと、暴行は他の共犯者より劣ること、罪を認めていて犯行時16歳と知的水準が高いとは言えないとして、「懲役10年以上、15年以下」の不定期刑を求刑しました。

【弁論】

弁護側は「少年の関与が被害者の死に直結したとはいえない」と主張しました。

・意思連絡が現場で成立していることから非計画であることに争いはなし

・動画撮影行為についても判断力の乏しさが原因で、被害者を軽視する意図はない

・16歳と若年である

・犯罪傾向が顕著であるとは言えず、更生可能性は高い

・かかる資質や生育環境を考えて有期懲役刑をもって処断するのが相当

弁護側は「懲役5年以上、10年以下の不定期刑」を求めています。

【最終陳述】

裁判長:最後に言っておきたいことは?

少年:裁判のときに指摘されたことをしっかり考えて、被害者や被害者遺族にしたことを考えていきます。

今の自分には謝る…謝罪をしていきたいと思っています。

具体的にはどういう償いをするかはわからないので、考えていきたいと思っています。

本当に申し訳ありませんでした。

※STVでは今回の裁判の「特定少年」について、事件の重大さや社会的影響などを総合的に判断し、実名で報道しています。

06/25(木) 05:24

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