緊急点検でガス漏れ2件確認「もう不安だよ…」専門家は一連の対応を問題視 手稲5人死傷火災
札幌市手稲区で5人が死傷し、住宅が爆発した火事では、ガス管に腐食によって生じたとみられる穴があったことが明らかになりました。
今回の爆発と因果関係はあるのでしょうか?
(住人)「こらちですね」
爆発現場の近くにあるこちらの住宅。
案内してもらったのは、屋外に取り付けられているガス管です。
この住宅では集中プロパンガスという方法でガスが供給されていました。
今回、住宅が爆発した火事をうけて、ガスメーター周辺の点検のため、北ガスグループの担当者が訪れたといいます。
(住人)「ガスが漏れているかどうか雪を掘って見ていた」
2月9日、札幌市手稲区で5人が死傷した住宅が爆発した火事では、75軒の住宅に被害が及んでいます。
これまでの消防の調査では、どこからかプロパンガスが漏れ出し、引火して爆発したとみられています。
火事をうけて北ガスグループが17日に開いた会見では、爆発した住宅のガス管に直径2ミリの穴が見つかっていたことが発覚しました。
このガス管はポリエチレン被覆鋼管で、過去の点検で「腐食の兆候」が確認されていました。
(北ガスジェネックス 梅村卓司社長)「当時、点検を担当した委託先の点検員が腐食の兆候を確認し、この点検員からテープを巻く提案があったことを事故後の調査で確認した」
また、北ガスグループは腐食の兆候を放置していました。
2022年9月の点検後に、当時の委託先の点検員は腐食の兆候を確認し、テープを巻く提案をしていましたが、北ガスグループは緊急性が高くないとして、テープを巻く対応をしませんでした。
北ガスグループは事故後に周辺住宅の点検を行い、他の住宅から少量のガス漏れを2件確認したということです。
さきほどガス管を見せてもらった住宅でも、点検時にガス漏れを指摘されたといいます。
(住人)「ちょっとガスが漏れているねと」
(北本アナウンサー)「ガスが漏れている?」
(住人)「ちょっと漏れていると言われたの」
(北本アナウンサー)「この管から?」
(住人)「どこからかわからないけど漏れていると言われた。もう不安だよ。ガスを使ったらすぐ元栓を閉めている」
専門家は、空気より重いプロパンガスは、通気口などを通ってガスが室内に侵入する可能性があると指摘するとともに、北ガスグループの一連の対応に問題があったといいます。
(元東京消防庁麻布消防署長 坂口隆夫さん)「ガスが漏れる可能性があるのかどうかを確認するのが点検の趣旨。ガス漏れはしてから措置をしても遅い。場合によっては爆発してしまう。すぐの危険性がないということで4年近く放置していた責任は重大」
北ガスグループは、爆発した原因について警察と消防の調査に協力したいとしていて、19日から周辺住民への相談窓口を開設するということです。