もやし工場の経営圧迫「42%値上げの打診が…」ガソリン以外にも燃料費高騰の影響広がる 北海道
原油価格の高騰が家計や北海道内企業を直撃しています。
政府は3月16日、石油の備蓄放出を始めましたが、道内ではガソリン価格の高止まりに加え、食品工場や包装資材店など幅広い業界に影響が及んでいます。
札幌市内のガソリンスタンドです。
(長南記者)「レギュラーの価格は189円になっています」
16日のガソリン価格は先週の価格と同じ189円。
中東情勢の悪化を受けて価格の高止まりが続いています。
(客)「雪道は四駆で走っていたが、道が良くなってきたので二駆の設定に変えています。燃費のために」
(客)「前回来たときは149円でした」
(長南記者)「これいつですか?」
(客)「3月6日です。やっぱり高いなって思います」
こうしたなか政府は、ガソリンなどの供給に支障が生じないよう、16日から石油の備蓄放出を開始しました。
また、政府はレギュラーガソリン1リットルあたりの全国平均価格が170円程度に抑えられるよう、今週木曜からガソリン元売り各社に対して補助金の支給を始めます。
(中和石油 小原隆宏本部長)「170円を超える場合は補助金を出しますということなので、水曜日に仕入れ値が発表されるので、翌日に下がれば170円前後の価格でお客様へすぐ届くように準備している」
しかし、影響を受けているのはガソリン価格だけではありません。
納豆やもやしなどを製造する食品工場です。
もやしを育てるボイラーの灯油や、大豆をゆでる重油などの燃料費の高騰が、経営を圧迫しています。
(オシキリ食品 菅原康之専務)「先週仕入れ先から値上げの打診がすぐきました。現行価格から42%アップですね。製造コストが跳ね上がるという状況は否めない」
さらに、影響は石油を原料とする製品にも広がっています。
(パッケージアサヅマ 田中康一代表)「お弁当屋さんとかスーパーにある手のついた袋が売れ筋なんですけれど、価格が今回値上がりが予想される。ガソリンも約15%上がっているので、この商品も15%から20%値上がりするのではないか」
包装資材店では弁当や仕出し用のプラスチック容器やレジ袋など、石油を原料とする製品を多く扱っています。
原材料の高騰により、今後製品価格の値上げを避けられないといいます。
(客)「弁当屋をやっています。困りますね」
値上げは食品用ラップやプラスチック製の手袋など、身近なものにまで及ぶ可能性もー
(パッケージアサヅマ 田中康一代表)「(値段が上がるのは)5月ごろからかな。(値段が上がったら)商品が売れるのかという心配はものすごくある」
石油備蓄放出や補助金で負担の軽減が期待される一方、道内では幅広い業界で原油高騰の影響が広がり始めています。