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腕に“闘魂”込めて強さ競う 「アームレスリング」の世界 “国内最強”男性の熱い思い 北海道

腕一本で強さを競う“世界最小”の格闘技「アームレスリング」。

国内最強の男性が北海道にいます。

世界一になりたい、そして競技の魅力を広めたい。

アームレスリングにかける熱い思いに迫ります。

現役の日本チャンピオンが北海道に!

したたる汗!鍛え上げられた上腕二頭筋!

全体重とプライドを腕一本にかける!!

アツい!アツすぎる!!!

それが、世界最小の格闘技「アームレスリング」だ!!!

苫小牧市の道場では、夜な夜な屈強な男性たちが真剣勝負を繰り広げています。

アームレスリングのルールは極めてシンプル。

手を握り合い、反対の手はペグと呼ばれる突起へ。

相手の手を台に着ければ勝ち。

競技人口は世界で1億人を超えるといわれています。

猛者たちがしのぎを削る中…

ひときわ目立っていたのがこちらの男性。

旭川市出身の鎌田竜さん26歳。

現役の日本チャンピオンです。

(鎌田竜さん)「手を握る競技なので、ほかのスポーツよりも仲良くなりやすいというか。それがアームレスリングの魅力かなと思う」

その強さは圧倒的。

2026年の全日本選手権では体重制限のない無差別級に出場。

決勝では体重が40キロほど重い相手に、わずか1秒で決着をつけ優勝。

さらに90キロ級でも敵なし!

国内最強のアームレスラーとして知られています。

強さの理由は…「努力家」「真似できない練習量」

そんな鎌田さんに新人記者も挑戦!

両手を使うハンデをもらいましたが…

(友保記者)「力はどれくらい出しましたか?」

(鎌田竜さん)「1割いかないぐらいです。でも強かったです」

気遣いもチャンピオン級!

鎌田さんの強さの理由を練習仲間に尋ねてみるとー

(アームレスリング仲間)「努力家です」

(アームレスリング仲間)「通常の選手だと真似できない練習量」

(アームレスリング仲間)「とにかくアーム(レスリング)が好きですよね」

誰もが認める努力家!

手を見せてもらうと…

(鎌田竜さん)「これはタコですね。親指で(相手の手を)握ってのタコだと思います」

(アームレスリング仲間)「この色って普通はつかない」

(鎌田竜さん)「摩擦の色ですね」

(アームレスリング仲間)「やりこんでいる証拠ですよね」

(鎌田竜さん)「特に卓越した骨格や身長の高さ、手が長さがあるわけではないが、練習量だけは誰にも負けない自信がある」

週5日は実践練習に取り組む鎌田さん。

原動力を聞いてみるとー

(鎌田竜さん)「すべては勝ちたいっていうところですかね。みんなに協力してもらってこういう生活ができているので、しっかりみんなに結果で恩返ししなきゃいけないかな」

そのストイックさは普段の生活にもあらわれています。

冷蔵庫の中を見せてもらうと、大量のプロテインドリンク、鶏肉、そしてタマゴ、またタマゴ!

(鎌田竜さん)「基本的にはやばい人の生活」

2週間後の世界大会に向けて、いまが減量真っ只中。

3か月かけて15キロ減らすために、毎日決まったメニューを食べているといいます。

それが特製・鶏そぼろ丼です!

(友保記者)「量は足りますか?」

(鎌田竜さん)「足りないですね。お腹すきますね。(体重)落とさないと試合に出られないので我慢。食欲は1回消す」

すべてはさらなる強さをつかむため!

そんな鎌田さんの仕事は柔道整復師。

札幌で整体院を経営しています。

業務が終わるとベッドなどを動かし始めました。

あっという間にアームレスリングの練習場へと早変わり!

(鎌田竜さん)「やっぱり自分のところで出来るのが一番練習量もとれるので。店と一緒にやれているのはすごく理想的な形かなと思います」

仲間も集まり、さあ特訓だ!

(鎌田竜さん)「だいぶいいね。過去イチ安定している気がする、親指」

アームレスリングに出会ったのは小学5年生の時。

のちに日本チャンピオンになった父親と一緒に始めました。

当時を知る人は…

(アームレスリング仲間)「自分が小学生の時に大会に出ていて、5年生の時に急に出てきて優勝をかっさらっていった。やばいやつ来たなって」

高校生の時には史上最年少の17歳で全日本王者に輝きました。

(鎌田竜さん)「当時やっていた柔道よりも正直ハマった。もともと自分に自信をもっているタイプではなかったんですけど、アームレスリングで成績を残していく中で、ひとつ自分に確かな自信ができたというところは実感する」

日本ではアマチュア競技…「先駆者になれれば」

旭川実業高校時代の恩師が、柔道部の顧問だった町田茂幸先生です。

(旭川実業高校 町田茂幸先生)「高校の時からストイックさとあと努力家、研究家。けがが高校時代多くて、その中でもけがしていない場所をひたすらトレーニングするなど何も言われなくて鍛えていたので、そういうとこがあるかな」

鎌田さんに影響され、いまでは町田先生もアームレスリングの選手として活躍しています。

6年前には道内の高校で唯一のアームレスリング同好会を設立。

いまは30人が所属し、鎌田さんが指導することもあります。

(旭川実業高校 町田茂幸先生)「高校から始めた人」

(生徒)「はーい」

(友保記者)「全員なんですね」

(旭川実業高校 町田茂幸先生)「そうです。アーム楽しい人」

(生徒)「はーい」

その中で期待の選手が、3年生の村越大晟さんです。

およそ2年半で年代別の日本代表へと上り詰めました。

(友保記者)「あこがれの選手は?」

(旭川実業高校3年 村越大晟さん)「もちろん鎌田選手。僕からしたらトップレベル。誰も勝てない。一番の憧れで目標の選手」

(旭川実業高校 町田茂幸先生)「もちろん鎌田選手には世界一になれと約束していますので、ぜひ世界一になって日本のアームレスリング競技を広めてほしい」

日本ではアマチュア競技のアームレスリング。

鎌田さんには世界一のほかに大きな目標があります。

(鎌田竜さん)「アームレスリングでひとりでも国内で食べていける人がいれば、アームレスリングを始める人も増えると思う。世界チャンピオンを目指してプロを目指す人も増えてくると思う。僕がその先駆者になれれば一番いいかな」

アームレスリングの未来のため。

「最強の男」はきょうも腕を磨き続けます。

10/31(土) 07:34

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