JR千歳線開業から100年 ファイターズ2軍の移転も 長年の課題“輸送力の強化”へ… 北海道
札幌と苫小牧を結ぶJR千歳線が開業してから8月21日で100年です。
沿線ではファイターズの2軍本拠地移転が決まり、さらなる輸送力の強化が求められる中、次の100年に向けて「進化」しようとしています。
(阿部記者)「エスコンフィールドの隣では新駅の建設が進んでいます。よく見ると駅の大まかな形やホームができてきているようで、新たなにぎわいが千歳線にやってきます」
北広島市のボールパーク近くに整備される新駅です。
2028年夏の開業に向け、着々と建設が進んでいます。
新駅ができればエスコンフィールドは目と鼻の先。
球場を訪れる客も完成を心待ちにしています。
(東京から来た人)「早くできてほしい」
(東京から来た人)「バスの移動は大変」
(岐阜から来た人)「待望です!ぜひ利用したい」
この新駅ができるのはJR千歳線。
札幌の白石駅から苫小牧の沼ノ端駅までを結びます。
沿線にはラピダスの工場を持つ千歳市や、ファイターズ2軍本拠地の移転が決まった恵庭市があり、今後も利用者の増加が見込まれる重要な収益路線です。
開業したのは100年前の8月21日。
1926年8月21日に北海道鉄道の札幌線として誕生しました。
その後、1943年に国有化され「千歳線」に…
沿線の発展とともに姿を変えながら、北海道の大動脈へと成長しました。
柱となるのが札幌圏と新千歳空港を結ぶ快速「エアポート」です。
インバウンドの増加やボールパーク開業を背景に利用客は急増。
その結果、千歳線を含む札幌圏は昨年度、営業利益が9億7300万円と初めて黒字となりました。
(利用客)「外国から来る人の荷物が大きいのでなかなか乗れない」
長年の課題は「輸送力の強化」です。
南千歳駅と新千歳空港駅の間は単線区間となっていて、1時間に最大6本しか運行できません。
そのため、線路を増設する複線化や、新千歳空港駅から線路を伸ばして札幌方面の路線に接続するループ化などの案が検討されています。
(阿部記者)「花のマチ・恵庭市です。この場所にある恵み野駅から少し離れた場所にファイターズの2軍本拠地がやってきます。今後、駅の利用者も増加することが見込まれます」
ファイターズ2軍本拠地の移転が決まり、新たなマチづくりが進んでいく恵庭市です。
しかし…
(阿部記者)「いま快速エアポートが止まらず過ぎ去っていきました」
最寄りの恵み野駅は快速エアポートの一部と普通列車しか停車しません。
利用者からは利便性の向上を求める声があがっています。
(通勤で利用する人)「快速が止まった方が(2軍本拠地を)見に来る人も便利かなと思う」
(通学で利用する人)「本数が少ないので、人が多く乗って混むのではと思う」
JR北海道も前向きな姿勢を示しています。
(JR北海道 綿貫泰之社長)「2軍の試合以外にマチづくりという観点で、どういうものがなされていき、JRを利用する客がどれくらいになるか輸送力の確保を検討したい」
ボールパーク新駅の開業や、ファイターズ2軍本拠地の移転。
開業から100年を迎えた千歳線は、新たな需要を見据えた輸送力の確保が問われています。
