スノーダクトに溜まる落ち葉 放置すると…雨漏りの原因に 数百万円の損害の恐れも…根雪前に対策を
本格的な大雪となる前に点検しておきたいのが、雪を落とさず自然にとかす無落雪屋根に設置されているスノーダクトです。
落ち葉やごみが詰まると漏水事故に繋がる危険が潜んでいます。
(atelier TRUNK 清水圭太代表)「これがスノーダクトです。ごみが少し溜まっています」
屋根に積もった雪をとかして水として排出するスノーダクト。
ここに溜まった落ち葉やごみを放置していると、ある危険があるといいます。
(atelier TRUNK 清水圭太代表)「(ごみが詰まって)水があふれてしまうと、本来流れていくところから出ず、逃げ道が無くなって違うところから流れてしまう。そうなると天井から雨漏りの原因になる」
スノーダクトから漏水してしまうと住宅のリフォームが必要になり、数百万円の損害が発生する恐れがあります。
日本損害保険協会によりますと、家具だけではなくパソコンなどの電子機器が水浸しになり、保存していたデータが消えてしまった事例もあるということです。
(日本損害保険協会北海道支部 冨樫陽子さん)「2024年度(スノーダクトの漏水の)件数は500件、支払いした保険金は3億6千万円になっている。天井から水がぼたぼた落ちてきて住めなくなってしまったり、家財道具など保険金が支払われたとしても、濡れてしまって復旧できるかは別なので、そもそも事故を起こさないことが大切」
スノーダクトの清掃は安全面を考えて専門業者に依頼すべきといいますが、費用は数万円程度かかります。
一方で、札幌市北区のホームセンターではスノーダクトの詰まりを防ぐための商品も。
(ジョイフルエーケー屯田店 島﨑慎吾副店長)「こちらはスノーダクトカバーになります。スノーダクトの側面に押し込んで装着できます」
スノーダクトに装着するカバーです。
小さな穴が空いているので、落ち葉やごみを通さずに雪解け水を流すことができます。
ほかにもさびにくいアルミ製のカバーや、水が排出される部分に設置するキャップも。
はめるだけで簡単につけることができます。
(ジョイフルエーケー屯田店 島﨑慎吾副店長)「根雪になると取り付けが難しくなるので、根雪になる前に取り付けることをおすすめしています」
大きな損害になりかねない漏水事故。
大切な住宅や家財を守るためにも雪が積もる前の早めの対策が必要です。