「揺れが長くて心配だった」再び北海道を襲った強い揺れ 20センチの津波観測も 注意呼びかけ
(岡本アナウンサー)「いま緊急地震速報が発表されました」
12月12日午前11時44分、再び北海道を襲った強い揺れ。
(東海林記者)「11時45分です。函館市内でも揺れを感じます。少し強い揺れです」
この地震で函館市・知内町・厚真町・むかわ町・新冠町で震度4を観測。
(アナウンス)「現在、地震の影響により運行を見合わせていますが、12時0分より運行を再開する予定です」
震度3を観測した札幌市では、地下鉄が一時、全線で運転を見合わせました。
地震の震源地は青森県東方沖で、震源の深さは20キロ、地震の規模を示すマグニチュードは6.9と推定されています。
十勝の大樹町では78世帯209人に避難指示が出されました。
(大樹町の職員)「揺れが最初長くて大きくなるのかなと思って心配だったけど、大樹町は震度3だったので津波の方が心配かな」
気象庁は午前11時52分、北海道の太平洋沿岸中部に津波注意報を発表し、午後2時5分に解除しました。
えりも町では午後0時半ごろ、20センチの津波が観測されました。
道によりますと、これまでに被害は確認されていないということです。
道内では12月8日に最大震度5強の地震が発生したばかり。
道内の63市町村には現在、「北海道・三陸沖後発地震注意情報」が出されていて、8日から1週間の間に大規模地震が起きる可能性があるとされています。
12日の地震と8日の地震は発生場所が同じ青森県東方沖です。
2つの地震の関連性について札幌管区気象台はー
(札幌管区気象台 丹藤英司さん)「同じ活動域のなかでマグニチュードとしては8日より小さい地震が発生したという状況です。後発地震注意報で呼びかけているような大規模な地震には該当しない。後発地震注意情報は新たに1週間延ばすという措置は取らない。ただ後発地震注意情報はもともと不確実性が高い情報です。いつ起きるかわからない大規模な地震への備えはこれを機に改めて確認したうえで注意していただければと思う」
気象台は、12月8日の地震で揺れが強かった地域では引き続き、同程度の地震に注意するよう呼びかけています。