釧路港で“異常事態”が発生 マイワシ「水揚げゼロ」続く 40年周期で大幅に減少か…北海道
道東沖でマイワシの巻き網漁が解禁されて2か月が経ちますが、釧路港では「水揚げゼロ」が続く異常事態となっています。
一体、何が起きているのでしょうか。
8月に解禁された棒受け網漁のサンマなど、道東でとれた新鮮な魚介類が並ぶ釧路市民の台所・和商市場です。
しかし、ここに並ぶはずのイワシの姿は見当たりません。
(和商市場内の鮮魚店)「3か月とれていない。さみしい。近場でとれる魚のひとつなので」
(和商市場内の鮮魚店)「1日も早く入ることを願っています」
イワシの飯寿司が人気の店ではー
(水産加工品販売店)「このままいったらものがなくて(飯寿司が)作れないということもありえなくない」
(武田記者)「例年であればこの時期イワシ漁船で埋め尽くされている釧路港ですが、きょうはがらんとしていて、聞こえるのはカモメの鳴き声だけです」
日本有数のマイワシの水揚げ量を誇る釧路港も閑散としています。
(釧路市水産港湾空港部 小林裕司水産統括監)「いまのところ釧路港の水揚げが平成29年(2017年)以来9年ぶりの水揚げなしという現状。9月10月が巻き網漁の繁忙期なので、これからの水揚げに期待したい」
ここ数年、豊漁とされてきたイワシですが、水揚げが突然なくなる異変は過去にも起きていました。
1980年代には100万トンを超えていましたが、94年に突如として水揚げがなくなり、その後、水揚げゼロが17年も続きました。
2026年に再び起きた異変について専門家はー
(水産研究・教育機構 由上龍嗣さん)「太平洋で動物プランクトンなどのエサ不足が起きていて、マイワシが増えることができない状態で、これまでのように漁獲していることもあり急激に減っている」
マイワシはおよそ40年周期で大幅に数が減ると言われ、いまがその時期にあたるといいます。
釧路沖には、いまほとんどマイワシがいないと推測されていますが、再び水揚げゼロが続いてしまうのでしょうか。
(水産研究・教育機構 由上龍嗣さん)「1990年代半ばは日本で資源管理が行われていない時代で、いまは資源管理を行っているので、減るスピードを食い止めて、前回のような20年近くの空白をつくらないようにしたい」
釧路港の水揚げ量をけん引してきたイワシ。
今後の回復が期待されます。
