4プラが地価上昇をけん引…道内最高価格に 清田区は前年から下落「交通難民」バス減便の影響も
土地取引の標準価格「地価」が3月17日に公表され、札幌では2025年にオープンした商業施設の周辺が商業地の価格トップとなりました。
再開発やインバウンドの強さが際立つ一方、地域の抱える課題が地価に反映した場所も多くみられました。
JR札幌駅周辺です。
商業地では長らく道内最高価格でしたがー
(長南記者)「北海道の商業地で一番価格が高いのはこちら、4プラです」
2026年は中央区南1条西4丁目が最も価格が高い場所になりました。
2025年は札幌駅前の北4西4と同額トップでしたが、2026年は単独1位です。
(青柳記者)「新しい4プラの歴史がいま始まりました。最初のお客さんが建物に入っていきます」
このエリアでは2025年、商業施設とオフィスからなる「札幌4丁目プレイス」が開業。
人の流れが増加し、価格上昇をけん引しました。
また近年、モユクサッポロやココノススキノといった複合商業施設のオープンが相次いだことが価格を押し上げたということです。
(北海道不動産鑑定士協会 横山幹人理事)「札幌は再開発が全国的に見てもまだ盛んですし、電車通りにタワマンの計画があって、民泊対応のタワマンとかあって、都心にも人が集まってくるのかな」
一方で、郊外の住宅地では路線バスの減便が影を落とす結果に。
(長南記者)「札幌市清田区の住宅街です。地下鉄もJRもないため、バスに頼らざるを得ないといった声が聞かれました」
バス路線への依存度が高いエリアでは買い手の意欲が低下。
札幌の住宅地では清田区だけが前年から0.5~1.7%下落しました。
(清田区の住民)「バスの本数も少なくなったし諦めている。札幌に来て交通難民になるなんて思わなかった」
(清田区の住民)「去年、おととしと連続して(バスの本数が)減っているんですよ。札幌の人口減っているからね。郊外の方は老人の空き家が増えてきているところもある。35年くらい前にここに家を建てて、その時買った値段で売れないみたいですよ」
札幌以外では例年と同様の傾向がみられました。
ラピダスの建設効果によって、千歳市の商業地の上昇率は2025年に続き全国1位に。
富良野市では外国人観光客らによるコンドミニアムなどの需要が増えている影響で、住宅地の価格上昇率は全国2位でした。
一方、十勝の本別町の住宅地の下落率は全国1位に低迷しています。
背景には工場の閉鎖があるということです。
(北海道不動産鑑定士協会 横山幹人理事)「明治の本別工場ですか。令和9年で生産中止と。あとは令和4年度に、北海道糖業(の工場)が閉鎖ということで、この2つの工場がなくなるというのが大きな打撃」
道内でも明暗が分かれた2026年の地価。
再開発やインバウンドの強さが際立つ一方、地域の抱える課題も浮き彫りとなりました。