帯広本部の「天地正教」に資産移転か「市民も被害に遭ってる」地元は危機感 旧統一教会に解散命令
世界平和統一家庭連合=旧統一教会について、東京高裁は3月4日、教団の解散を命じる決定をしました。
北海道内の被害者からは安堵の声が聞かれました。
(教団側の弁護士)「信じられないですね。こんなことがあって良いのかな。法治国家じゃないという感想につきますね」
取材に応じたのは旧統一教会側の弁護士です。
教団を巡り4日、東京高裁はー
『解散命令』
旧統一教会を巡っては高額献金の問題などが指摘されていて、文部科学省が2023年に教団の解散命令を請求。
東京地裁は2025年3月に解散を命じていましたが、東京高裁も4日、地裁の決定を支持し、「信者らによる不法行為を防止するための実効性のある手段は解散以外に見当たらない」として、解散を命じました。
今後、教団の財産を清算し、被害者を救済する手続きが始まることになります。
道内からも安堵の声があがりました。
苫小牧に暮らす男性です。
大学生のときに教団の関連団体から執拗な勧誘や暴力を受けたことをきっかけに病気を発症しました。
(被害者)「やったなというカタチ。人の人生なんだと思っているの」
高裁の判断を評価する一方、人生を壊された傷は癒えていないといいます。
現在も治療を続けています。
(被害者)「私はこういう経験をした。カルト教団といったら語弊がありますけど、自分の選んだ道で失敗してしまった。僕がやれることは語り部になりなさいということ」
一方で、今後焦点になりそうなのが、教団の清算後に財産が残った場合の移転先です。
(向山記者)「解散が命じられた教団ですが、財産が残った場合、こちらの宗教法人に移転するとみられます」
帯広市に本部を置く「天地正教」です。
旧統一教会が関わった裁判で献金先として認定されるなど、密接な関係にあるとされています。
地元では危機感が高まっているといいます。
(元帯広市議 稲葉典昭さん)「調べていくと財産がどうも移転されるということが決まっていたことが表に出て来て、それで初めて我々も知った。そりゃ心配ですよ。そういう形で少なくない帯広市民も被害に遭っているわけだから。帯広で活動していた時期もあるわけですし。天地正教の名をかたってやっていた時期もありますから」
教団側は4日、東京高裁の決定を不服として、最高裁に特別抗告する方針を示しました。
しかし、最高裁の判断を待たずに解散命令の効力が生じるため、被害者を救済する手続きは始まることになります。