コメが値下がり傾向 高値続いた結果…今度は“コメ離れ”が課題 消費者と生産者の受け止めは 北海道
「令和のコメ騒動」から高値が続いていたコメですが、ここにきて値下がりの傾向が見えてきました。
その一方で「コメ離れ」という課題にも直面しています。
ふっくらと炊き上がった羽釜のご飯。
石狩市にある手作りハンバーグと札幌ザンギの専門店「ファイヤーバーグ」です。
この店ではコメの価格高騰をうけ一時、ご飯の食べ放題サービスを中止していましたが、2025年10月から再開しました。
メニューの価格は据え置きで提供してきたということです。
しかしー
(向山記者)「ご飯の食べ放題が売りのこちらの店では、コメの価格が安くなったことをうけ、定食の価格を最大200円ほど安くするということなんです」
コメの仕入れ価格が1月と比べて2月は1割ほど安くなったといいます。
このため、4月2日から定番のファイヤーバーグハンバーグを980円から792円に値下げすることを決めました。
(大東エンタープライズ 木村和好さん)「いま外食離れが進んでいるので、ご飯をお腹いっぱい食べていただいて、また外食に行きたいなと思っていただけるようにがんばっていきたいなと思っております」
2026年1月からのコメ5キロの販売価格の推移です。
全国平均で1月初めの時点では4416円。
3月27日に発表された最新の平均価格は3978円と、この3か月あまりで400円以上下がりました。
その影響は札幌市内のスーパーでも・・・
(石田記者)「一時4000円を超えていたコメの価格ですが、こちらのお店では一番安いもので税込み3553円で販売しています」
令和6年産ですが、ゆめぴりかが5キロ3000円台ともあって、中には5キロ2袋をまとめ買いする客も・・・
(コメを買った人)「安くなったなと思います。少しうれしいかなという感じ。早く新米が待ち遠しいかなと思います」
銘柄によっても差はありますが、この店では2026年に入り、最大で1000円ほど価格が下がったコメもあるといいます。
しかし、しばらくの間、価格が高止まりしていた影響もあり、「コメ離れ」という新たな課題に直面していました。
(クーリッチ拓北店 高西邦明さん)「コメが市場でなかなか動かない。その中でやはりさばいていかなければならない。新米が出るまでと(業者から)言われまして。少し価格を下げるので販売してくださいというお願いはよくきます」
こうしたなか、空知の芦別市の農家では2026年の田植えに向けて、例年より10日以上早く種まきが始まりました。
石油価格高騰などの影響で経費がかさむ中、コメの値下がりに思いは複雑です。
(ファームなかむら 中村寛郎代表)「業者がかなり余ってきているので、もうコメ要らないという状態なので、買いたたいて安くしか買えませんよという状態になっています」
この農家では2026年は4月25日に、北海道では一番早い田植えを目指しているということですが、今後の極端な「コメの価格下落」と「コメ離れ」に強い危機感を募らせています。